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【SS】彡(゚)(゚)「人口が2人になった世界で」
https://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1706537317/


1: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:08:37 ID:pcsz
彡(゚)(-)「朝か……」

彡(゚)(゚)「今日も仕事いかな……その前に朝の占いでも見るやで」ピッ

テレビ「」

彡(゚)(゚)「ファッ!?もう壊れたんか!?」

彡(●)(●)






2: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:08:59 ID:pcsz
彡(゚)(゚)「ネットも繋がらん!一体どうなっとるんや!」

彡;(゚)(゚)「アカン。もうこんな時間や」

バタン

彡(゚)(゚)「なんでワイはいつも思い通りにいかないんや」

彡(゚)(゚)「27にもなってバイトとか恥ずかしいわ」

彡(;)(;)


3: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:09:18 ID:pcsz
-外-

彡(゚)(゚)「あれ……いつもここにおるワンコがいなくなっとる……」

彡(゚)(゚)「死んでしもうたんかな……」

彡(゚)(゚)「なんや、今日はえらい静かな日やで…」

彡(゚)(゚)「いつもならここの道路は学生が沢山通ってる」

彡(゚)(゚)「こっそり写真をとってオカズにしてたことはナイショや」


彡(゚)(゚)「……」

彡(゚)(゚)「ほんとに静かやな……」


4: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:09:44 ID:pcsz
彡(゚)(゚)「ファッ!?駅にも誰もおらんやんけ!」

彡(゚)(゚)「駅員もいない……一体どうなっとるんや……」

やきうの足音が静かな階段にこだまする。

彡(゚)(゚)「電車が止まってる……」

彡(。)(;) 「ハックション!」

彡:(゚)(゚):「なんでこんなに寒いんや!今は6月の中旬やぞ!」


彡(゚)(゚)「上司に電話してみるか……」


5: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:10:15 ID:0GYn
ssスレとか珍しいやん


6: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:10:22 ID:pcsz
彡(゚)(゚)「」プルルルルル

彡(゚)(゚)「」プルルルルル

彡(゚)(゚)「」プルルルルル


彡(゚)(゚)「繋がらん……」

彡(゚)(゚)「こうなったら手当り次第に電話してみるやで」

110、119、マッマ……

彡(゚)(゚)「これしかなかったわ」

プルルルルル


7: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:10:55 ID:rrZq

流石にバイトしてたらあるだろ


8: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:11:15 ID:pcsz
彡(゚)(゚)「ネットも繋がらない、テレビもやってない、電話も繋がらない、町に誰もいない、今夜のオカズがない」

彡(゚)(゚)「もしかして……いや、そんなこと……」

彡(゚)(゚)「まさか……ここにはワイしかいないんか?」

彡(゚)(゚)「普通に考えたらありえない。つまりこれは夢や」

彡(゚)(゚)「目を覚ますんや」ホッペツネリー

彡(。)(;) 「イタタタ!痛い!」

彡(゚)(゚)「これは夢じゃないんか……?」

異様な程に静まり返った街の中を、冷たい風が吹き、寂しげな音を鳴らす

彡:(゚)(゚):「ぜっ、絶対ワイの他にも生き残ってる奴が居るはずや!そうに決まっとる!」

彡:(゚)(゚):「と、とりあえず明日からどうすればええんや……」

彡(;)(;)


9: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:11:56 ID:Olum
見てるで


10: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:12:54 ID:pcsz
彡(゚)(゚)「腹がへったな」グー

彡(゚)(゚)「とりあえず家に帰るやで」

ガサゴソ

彡(゚)(゚)「何も無い……か」

彡(゚)(゚)「近くのコンビニにでも行くか」


彡(゚)(゚)「……店員はおらんか。当たり前や」

彡(゚)(゚)「なんでこんなことになってしまったんやろなあ」

彡(゚)(゚)「とりあえず弁当をいくつか持って帰るか」

彡(^)(^)「きっとワイの他にも生き残りが居るはずや!そいつの為にとっとくんや!」


11: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:13:11 ID:8PKp
気になる


12: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:13:22 ID:pcsz
ガチャ バタン

彡(゚)(゚)「ただいまやでー」

キュッキュッ ジャー

彡(゚)(゚)「良かった。まだ水道は使えるみたいやな」

彡(゚)(゚)「……弁当全部持って帰ってもよかったかもなあ」

彡(゚)(゚)「」モグモグ

彡(゚)(゚)「……ごちそうさん」

彡(゚)(-)「腹もいっぱいになったら眠くなってきたで……」

彡(-)(-) スヤァ…


13: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:13:22 ID:c3ob
wktk


14: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:14:13 ID:pcsz
~~~~~~~~~~~

???「やきう、起きて」

彡(゚)(-)「んん?誰や……」

J( 'ー`)し「やきう」

彡(゚)(-)「なんやマッマか……もう少し寝させてクレメンス……」

彡(;)(゚)「あれ……涙が……」

J( 'ー`)し「あら、どうしたの」

彡(;)(;) 「あんな……怖い夢見たんや……」

彡(;)(;) 「マッマもみんなもいなくなってしまう夢や」

J( 'ー`)し「ふふふ、まだまだ子供ね」

彡(^)(^)「ワイはもう27や!」


15: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:14:36 ID:8PKp
なにわろ


22: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:17:04 ID:8PKp
見届けたるわ


23: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:19:21 ID:pcsz
~~~~~~~~~~~

彡(-)(-)「マッマ……」

彡(゚)(゚)「ハッ!」

彡(゚)(゚)「夢か……」

彡(゚)(゚)「」プルルルルル


彡(゚)(゚)「やっぱ出ないわ」




彡(;)(;)「ウッウッ...マッマ...」


25: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:21:41 ID:pcsz
彡(゚)(゚)「今は……18時か」

彡(゚)(゚)「スマホは充電出来るんか?」スポ

スマホ「」ビリリリ

彡(゚)(゚)「電気もまだ来てるわ」

彡(゚)(゚)「スマホの画像に色々入ってたはずや」

彡(゚)(゚)「ティッシュは……まあええわ」



彡(●)(●)「ハァハァ……」シコシコシコシコシコ

彡(●)(●)「うっ……」ドビュッシー


26: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:23:15 ID:pcsz

やきうは豪快に路上で射した。えもいえぬ背徳感と快楽がやきうの背中をほとばしった。しかし直後に訪れる途方もない孤独感...やきうの子種の行方は今はもう足元を通り過ぎるビル風しか知らない。


27: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:24:06 ID:pcsz
彡(゚)(゚)「久しぶりに路上でやるのも悪くないわ」ベチョー

彡(゚)(゚)「……夕焼けが綺麗やな」

彡(゚)(゚)「白いビルを斜陽が赤く照らしとる」

彡(゚)(゚)「この夕陽を見てる人間は何人いるんやろか」

彡(゚)(゚)「ホントに静かやで……」


彡(。)(;)


28: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:25:09 ID:pcsz
彡(゚)(゚)「そうだ(唐突)」

彡(^)(^)「ここに旗を立てて、メッセージを書いておくんや!」

彡(^)(^)「そうすればまだ生きてる人間が見つかるはずや!」

30分後

彡(゚)(゚)「近くのホームセンターで板と棒と布を買ってきた」

彡(゚)(゚)「これで旗を作って、木の板にメッセージを書いとくんや!」

彡(゚)(゚) カキカキ


この旗を見たやつがいるならここに石を置いてクレメンス。ワイも君と同じ生き残りやで!彡(^)(^)bよろしくニキー


彡(゚)(゚)「ま、これでええやろ」


29: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:26:50 ID:pcsz
彡(^)(^)「早速旗を刺しに行くやで!」

コキコキ(自転車)

彡(゚)(゚)「結構遠くまできたな」

彡(゚)(゚)「...隣町まで来たけど誰もいない、まあ当たり前やな」

彡(゚)(゚) ブスッ



彡(^)(^)「この調子でどんどんやっていくで!」


30: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:28:19 ID:pcsz
彡;(゚)(;)「はぁはぁ...全部で5つの旗を刺すのにニ時間もかかってしまった...」




彡(^)(^)「誰か見てくれるとええなあ!」


31: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:28:49 ID:pcsz
彡(゚)(゚)「今日はもう寝るで!早速明日見に行くわ!」

彡(-)(-) グー














???「なんだろう……これ」


32: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:32:07 ID:pcsz
彡(^)(^)「おはよう世界!」

彡(^)(^)「早速昨日刺した旗を見に行くやで!」

チリンチリン

1つ目
彡(゚)(゚)「ここはない……か」

彡(゚)(゚)「まぁ一本目だし、多少はね?」



2つ目
彡(゚)(゚)「ここもない」

彡(゚)(゚)「確率は収束する」



3つ目
彡(^)(^)「次こそあるやろなぁ!」






5つ目
彡(。)(;)


33: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:33:52 ID:pcsz
彡#(゚)(゚)「いったいどうなってんねん!」

彡(゚)(゚)「……冷静に考えたら、近所に数本旗立てただけで誰かが気づいてくれるはずないわな」


???「石を置く……?これでいいかな」


彡(゚)(゚)「気を取り直して朝飯でも食べるか」

彡(^)(^)「コンビニに行くやでー」


彡(゚)(゚)「まだ大丈夫そうやな」クンクン

彡(゚)(゚)「いずれ缶詰しか食べれんようになってまうんやろか」




彡(^)(^)「ほな、いただきまーす、」

彡(゚)(゚)「……」クッチャ...クッチャ... ポロポロ


34: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:34:06 ID:pdOc
みとるで


35: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:35:28 ID:pcsz
彡(^)(^)「腹がいっぱいになったら眠くなった!」

彡(^)(^)「自由な生活最高やな!」

彡(^)(^)「おやすみや」グー

~~~~~~~~~~~

<おいやきう!クチャクチャうるせえぞ!

<やきう君汚ーい!TikTokにあげちゃお

彡(゚)(゚)「ファッ!?それはすまんな」クッチャ!クッチャ!

<だからやめろっつってんだろ!

<【悲報】やきう、クチャラーが治らない

彡(●)(●)「やかましいわ!お前らの耳がおかしいんやろ!?」テーブルガシャーン

<ヒェッ…

<逆ギレしてて草



<やきう君、あとで職員室に来なさい(先生)

彡()()


36: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:36:45 ID:pcsz
~~~~~~~~~~~

彡(゚)(゚)「……また嫌なこと思い出してもうた」

彡(゚)(゚)「もう夕方や……結構長い間寝てたな」グー

彡(-)(-) 「家に帰るか……」


at home
彡(゚)(゚)「明日も旗を見に行くで」クッチャクッチャ

彡(^)(^)「ワイは諦めへんで!」



パッ
やきうの目の前が突然闇に包まれた。

彡(゚)(゚)「ファッ!?」


37: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:37:26 ID:pcsz
彡;(゚)(゚)「な、なんやなんも見えなくなったで」

彡(゚)(゚)「まさか……ついに電気が消えたんか」

やきうは闇の中を探りながら出口を探す。

彡(゚)(゚)「やっぱりや……町中の光が消えとる」

彡(゚)(゚)「困ったことになったな」

やきうの足元を冷たい月光が照らし出す。

彡(゚)(゚)「月が綺麗や……今日は満月か」


38: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:38:40 ID:pcsz
彡(-)(-) ……

やきうはそのまま、眠りについた


39: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:39:50 ID:pcsz
-朝-

彡(;)(;) 「痛っ!体痛っ!」

彡(゚)(゚)「昨日路上で寝てしまったんか……」

彡(゚)(゚)「今日も旗を見に行かないと……イタタタ」



チリンチリン

1つ目
彡(^)(^)「まあどうせないんやろ」

石「」

彡(゚)(゚)「!?!?」

彡(゚)(゚)「あった!あったで!ということはこの近くに誰か居るんや!」

彡(;)(;) 「この世界にはワイだけじゃなかったんや……」

彡(;)(;) 「嬉しいなあ……」


40: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:41:55 ID:pcsz
彡(゚)(゚)「どんな奴なんやろうなぁ...」

彡(゚)(゚)「もしもかわいい女の子だったら...」

彡(^)(^)「地球に男女が二人だけ...何も起こらないはずが無く...現代のアダムとイブやんけ!!!」


彡(゚)(゚)「昂ぶってきたわ。シコるか」


41: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:45:17 ID:pcsz
彡(゚)(゚)「シコシコシコシコ....」

彡(゚)(゚)「クジ〇ックス先生の『歌い手の〇ラッド』、結局9巻読めずじまいか...」


彡(゚)(゚)「アーイキソ」
彡(>)(<)「ううっ!」ビュルルル


42: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:47:55 ID:8PKp
うーんこの


44: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:49:12 ID:d6Oy
ええやん


45: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:50:29 ID:pcsz
彡(゚)(゚)「スッキリしたわ、もし女だったらと思うと金玉が収まらんで!」

彡(゚)(゚)「ここで待っててもええんやけど腹が空いてきたなあ」

カキカキ

ワイはやきう!この世界の生き残りの一人や!近くのコンビニにいるから良かったら来てクレメンス
ちな身長は170やで!
実際は厚底の靴履いてるし割と高く見られるで!


彡(゚)(゚)「うん、名文」


46: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:52:51 ID:pcsz
???「なんだよこれ...石に白い液体がかかってる...」

???「汚いなあ...でも、僕の他の生き残りが近くにいるってことだよね!」

???「あれ...旗の文字が増えてる...」


47: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:55:56 ID:pcsz
彡(゚)(゚)「コンビニも電気が消えてるとホラーチックやな...ドリンクもぬるくなってる...」

彡;(゚)(゚)「ここの食料も今日限りかな...」


彡(>)(゚)「念のためにゴムも買っておくか!」


48: 名無しさん 2024/01/29(月) 23:57:44 ID:pcsz
???「だめだ...コンビニに誰もいない...」

???「どこかですれ違ったのかもしれないな...あ!」

???「きうりが残ってる!ちょっと傷んでるけど食べられそうだね」

???「とりあえずここで待ってみようかな...」


49: 名無しさん 2024/01/30(火) 00:01:12 ID:8rmU
彡(゚)(゚)「うーんまだ来てないか...」

彡(゚)(゚)「まあ殺風景だけどここで食って待つか」

カチャーン!

彡(゚)(゚)「ファッ!?」

彡(;)(;)「落としてしもうた...」

彡(;)(;)「世界最後のからあげ弁当...」







彡(●)(●)


50: 名無しさん 2024/01/30(火) 00:03:33 ID:T4my
おもろいで


51: 名無しさん 2024/01/30(火) 00:04:11 ID:8rmU
彡(゚)(゚)「まあしゃーない、切り替えていけ」

彡(-)(-)「またコンビニまで戻るのか...」


テクテク



???「きうり食べ終わっちゃったなあ」

???「いつまでも待ってても仕方ないし...戻ろうかな」



テクテク



彡(゚)(゚)「...!」

???「...!」


54: 名無しさん 2024/01/30(火) 00:05:45 ID:8rmU
彡(゚)(゚)「まさか....!」




(´・ω・`)「君は....!やっと会えた!!!」






彡(゚)(゚)(男かよ!!!!!」

(続く)


57: 名無しさん 2024/01/30(火) 00:07:00 ID:8rmU
続きはまた明日...
一応ストーリーは最初から決まってるから今回こそ書ききるで!

ほな、おやすみ...


63: 名無しさん 2024/01/30(火) 00:55:09 ID:FlHK
続き楽しみにしとる


67: 名無しさん 2024/01/30(火) 22:37:46 ID:8rmU
(´^ω^`) 「君に会えて本当に嬉しいよ!」

彡(^)(^)「女やったら良かったなぁ(ワイもやで!)」

(´-ω-`)「この世界には僕しかいないのかと思ってたよ……」

彡(゚)(゚)「ほんまやで、なんでこんなことになったのやら...」



彡(^)(^)「せや!せっかくこうして会えたんや!ワイの家に寄ってけや!」

(´・ω・`)「いいの?」

彡(^)(^)「かまへんで!」


68: 名無しさん 2024/01/30(火) 22:43:04 ID:8rmU
彡(^)(^)「ここがワイの家や!」

(´・ω・`)「おじゃましまーす」

彡(^)(^)「そこに座ってくれや!」

(´・ω・`)「結構ボロいね(素晴らしい家だね!)」

彡(^)(^)「…………」



彡(゚)(゚)「名前聞いてもええか?」

(´・ω・`)「僕は原住民。君は?」

彡(゚)(゚)「(チャイニーズかな?)ワイはやきうやで!」

彡(^)(^)「原住民やと呼びにくいから...原ちゃんやな!」

(´・ω・`)「原ちゃん...!?」

(´・ω・`)「君のことはなんて呼んだらいいかな」

彡(゚)(゚)「あ、ワイのことは『やきうのおにいちゃん』と呼んだほうがええで」

(´・ω・`)「なんで?」

彡(゚)(゚)「なんでやろな?なんかしっくりくるしそんな気がしたんや」


69: 名無しさん 2024/01/30(火) 22:44:46 ID:8rmU
彡(゚)(゚)「あ、そうや」

ガサゴソ

彡(^)(^)「ジャーン」

(´・ω・`)「これは……オセロに将棋、トランプにビデオゲーム機…」

彡(゚)(゚)「1人じゃ遊べんかったやつや。早速やるで!」

(´・ω・`)「負けないよ、やきうのおにいちゃん」ニヤニヤ


70: 名無しさん 2024/01/30(火) 22:45:08 ID:8rmU
彡;(゚)(゚)「あっ、それはアカンやろ!」

彡;(゚)(゚)「反則やそんなの!」

彡;(゚)(゚)「こんなん運や!」

彡(●)(●)「ああああああああああああ!!!!」



(´・ω・`)「僕強いでしょ」

彡(●)(●)「調子のんな原カス」

彡(゚)(゚)「もう1回や!」

(´・ω・`;)「ええー」


71: 名無しさん 2024/01/30(火) 22:45:54 ID:8rmU
(´・ω・`)「ふー楽しかったね」

彡(;)(;) 「全敗してもうた……」

彡(^)(^)「せや!折角だから飯でも食べてけや!」

(´・ω・`)「えっ、悪いよ」

彡(^)(^)「ええからええから」


ガサゴソ


彡(^)(^)「できたでー」

(´・ω・`)「お弁当持ってきただけじゃん」

彡(゚)(゚)「アカン、ついに水道も止まってしまったわ」キュッキュッ

(´・ω・`)「不便だよね」

彡(^)(^)「ほな、いただきまーす」


72: 名無しさん 2024/01/30(火) 22:46:18 ID:8rmU
彡(゚)(゚)「」クッチャクッチャ ポロポロ

(´・ω・`) (食べ方汚いなあ)モグモグ

彡(^)(^)「」クッチャクッチャクッチャクッチャクッチャクッチャ



(´・ω・`)「色々ありがとね。また今度」

彡(^)(^)「泊まってけや!」

(´・ω・`)「えっ……」

彡(^)(^)「ワイはホモやないから安心せえや」

(´・ω・`)「う、うん……」


73: 名無しさん 2024/01/30(火) 22:46:35 ID:8rmU
彡(^)(^)「ほな、おやすみー」




彡(゚)(゚)「原ちゃん……好きな子とかいる?」

(´・ω・`)「修学旅行の夜じゃないよ」

(´・ω・`)「そうだなあ……1人だけいたけどね」

(´・ω・`)「結局何も言えないまま終わっちゃった」

彡(゚)(゚)「そうか……」

彡(゚)(゚)「ワイはな……」


74: 名無しさん 2024/01/30(火) 22:47:10 ID:8rmU
~~~~~~~~~~~

彡(^)(^)「あの子可愛いなあ!」

彡(^)(^)「せや!待ち伏せしたろ!」

帰り道

彡(^)(^)「偶然やな女の子ちゃん!」

女の子「えっと……」

彡(^)(^)「やきうや!」

女の子「そ、そうなんだ」

彡(^)(^)「一緒に帰ろうや!」

女の子「ごめん……他の人と約束が……」

彡(●)(●)「はぁ!?このワイの誘いを断るんか!?」

彡(●)(●)「」ボロン

女の子「キャー!」

警察「ちょっと署まで行こうか」


75: 名無しさん 2024/01/30(火) 22:48:00 ID:8rmU
~~~~~~~~~~~

彡(゚)(゚)「てなことがあってな」

(´・ω・`;) (ええ……それってただの犯罪じゃん)

彡(゚)(゚)「ワイの純愛はゴミ警察のせいで終わったんや」

(´・ω・`)「残念でもないし当然」

彡(゚)(゚)「まったく……世の中はおかしいわ」

彡(゚)(゚)「ワイはそのまま高卒ニートになってしもうた」

(´・ω・`)「へぇ……大変だったね」

彡(゚)(゚)「アカンホントに眠くなってきたわ。おやすみやで」

(´-ω-`)「おやすみー」


76: 名無しさん 2024/01/30(火) 22:49:33 ID:8rmU
~~~~~~~~~~~

どうして外に出ちゃだめなの?

原住民ちゃんはここにいればいいのよ

他の子みたいに学校にいかなくていいの?

家でもおべんきょうできるでしょう?

でも……

原住民ちゃんはいい子よね

うん……わかった……


77: 名無しさん 2024/01/30(火) 22:50:33 ID:8rmU
~~~~~~~~~~
(´・ω・`)「ハッ」

(´-ω-`)「・・・」


78: 名無しさん 2024/01/30(火) 22:51:06 ID:8rmU
-朝-

(´・ω・`)「色々とありがとう」

彡(^)(^)「ワイも楽しかったで!」

(´・ω・`)「じゃあまたね」

彡(^)(^)「いつでも会いに来てええんやで」


バタン


彡(゚)(゚)「……」

彡(^)(^)「こんなに人と話せたの……久しぶりや」


79: 名無しさん 2024/01/30(火) 22:51:33 ID:8rmU
(´・ω・`)「うわっ何これ白い液体踏んじゃったよ」

(´・ω・`)「最悪だわ」フキフキ


80: 名無しさん 2024/01/30(火) 22:58:51 ID:8rmU
彡(゚)(゚)「今日はちょっと遠出してみるかな」

彡(゚)(゚)「大型ショッピングモールが隣町にあったはずや」

チリンチリン


(´・ω・`)

彡(゚)(゚)「おっ原ちゃん!」

(´・ω・`)「あっおにいちゃん!」

彡(゚)(゚)「さっき会ったばかりなのに、原ちゃんも買い出しか?」

(´・ω・`)「うん、近くのコンビニは缶詰以外腐っちゃった」

彡(゚)(゚)「ショッピングモールはある程度無事だとええけどなあ」


81: 名無しさん 2024/01/30(火) 22:59:39 ID:8rmU
彡(^)(^)「ワイはこれからショッピングモールへ行くんや。一緒に来るか?」

(´・ω・`)「ぼく自転車乗れないんだよ」

彡(゚)(゚)「ほな後ろに乗れや」


82: 名無しさん 2024/01/30(火) 23:00:05 ID:8rmU
彡(゚)(゚)「着いたで」

(´・ω・`)「意外と外観は綺麗だね」

-中-

彡(゚)(゚)「中は真っ暗やな……まるでホラーゲームや」

(´-ω-`)「懐中電灯とか無いの?」

彡(゚)(゚)「見えない暗さでもないやろ」

(´・ω・`)「大丈夫かな……」


83: 名無しさん 2024/01/30(火) 23:00:42 ID:8rmU
(´・ω・`)「ここは食料品店?」

彡(゚)(゚)「せや、今後のために缶詰や水を蓄える必要があるからな」

(´・ω・`)「こっちはなんだろう?」

彡(゚)(゚)「あっ」

ツーン

(´゜ω゜`)「!?臭っ!ヴォエ!」

(´・ω・`)「お兄ちゃんお風呂入ってる?」

彡#(゚)(゚)「ワイの匂いちゃうわ!(入ってないけど)」

彡(゚)(゚)「ここは生鮮食品コーナーや。いよいよ食材が腐り始めとるんや」

(´・ω・`)「きうりはないの?」

彡(゚)(゚)「あんなのなんの栄養もないゴミやんけ。元々腐っとるようなもんや」

(´゜ω゜`)


89: 名無しさん 2024/02/01(木) 15:28:44 ID:AZWC
ええなこのスレ
期待


93: 名無しさん 2024/02/01(木) 21:27:22 ID:LQII
~40分後~
(´・ω・`)「ふぅ、、たくさんかったねお兄ちゃん!」

彡()()「せ、せやな」(アカン...よう考えたら100円しか入ってないやん...)

彡()()「で、出よか、、原住民...」(アカン...最悪土下座でどうにかなるやろ...)

買い物カート「ええっと...サバの味噌煮、シーキチン、イワシ、焼き鳥、水ですね...」

彡()()「は、はい...」(土下座アカンかったら...皿洗いか...)

買い物カート「ええ...お会計...」

彡()()「あぁ...」(アカン...)


94: 名無しさん 2024/02/01(木) 21:27:37 ID:LQII
買い物カート「お会計0円になります。」

彡(゚)(゚)「ファッ!?」

彡(゚)(゚)「あんだけ...入れてこれですか?」

買い物カート「この世界に店員はいませんから!」

(´・ω・`)「よかったね!お兄ちゃん!」

彡(^)(^)「せやな」

彡(^)(^)(´・ω・`)「最高や!やっぱりツナ缶は最高や!」


95: 名無しさん 2024/02/01(木) 21:30:50 ID:LQII
前回はここで挫折したけど今回はある程度書きだめしてあるから頑張るでー!


98: 名無しさん 2024/02/01(木) 21:37:17 ID:LQII
彡(^)(^)「これくらい買い込めばあと1ヶ月は生きれるな!」

(´・ω・`)「いつまでもそんな生活が続くとは思えないけどね。結構酷い有様だったし」

(´・ω・`)「あ…帰る前に寄りたい所があるんだけどいいかな?」

彡(゚)(゚)「ええんやで」


99: 名無しさん 2024/02/01(木) 21:37:36 ID:LQII
彡(゚)(゚) 「こ↑こ↓…図書館か?」

(´・ω・`)「うん、ここには知識がいっぱいつまってる。ネットなんかより今は頼りになるよ」

彡(゚)(゚)「はえー懐かしい…『赤ずきん』『青い鳥』『ハーメルンの笛吹き男』ワイが子供の頃と童話のラインナップは変わらんな」

(´・ω・`)「あった。これにしよう」

彡(゚)(゚)「なんやこれ、高校生の学校教材?」

(´・ω・`)「意外とこういう物も市営のとこには置いてあるんだ」

彡(゚)(゚)「なんで今更そんなものを?お前見た感じ成人しとるやろ」

(´・ω・`)「……」

彡(゚)(゚)「あっ…(察し)」


100: 名無しさん 2024/02/01(木) 21:38:08 ID:LQII
(´・ω・`)「……実は僕、学校いったことないんだよね」

彡(゚)(゚)「ファッ!?」

(´・ω・`)「生まれた時から部屋の中…お母さんと2人で……いつも窓から外を見てた」

(´・ω・`)「部屋の中にあった本とテレビくらいのことしか知らないんだ」

彡(゚)(゚)「なんや複雑やな……」

(´・ω・`)「でも今は自由になったから、やれなかったことを沢山やりたいんだ!」

彡(^)(^)「ええな!ワイに追いつけるよう頑張れや!」

彡(゚)(゚) (本当はワイは中卒なんて言えない…)


101: 名無しさん 2024/02/01(木) 21:38:45 ID:LQII
(´・ω・`)「じゃあ、またね」

彡(゚)(゚)「おう、頑張ろな」

やきうは夕日に照らされて影を落とす原住民の小さな背中を見送った。その姿には隠しようがない哀愁が滲み出ていた。



彡(゚)(゚)「あいつ、どこに住んでるんやろ……」

彡(^)(^)「つけたろ!」


102: 名無しさん 2024/02/01(木) 21:39:11 ID:LQII
(´・ω・`) |壁|^)(^)ミ

(三´・ω・) |壁| 三

(´・ω・`) |壁|^)(^)ミ


103: 名無しさん 2024/02/01(木) 21:39:36 ID:LQII
原住民は町外れの民家に入っていった。

彡(゚)(゚)「なんや、普通やんけ」

彡(^)(^)「げーんちゃん!」

(´・ω・`)「!?おにいちゃん!?どうしてここに!?」

彡(^)(^)「原ちゃんの自宅に突撃やで!」

彡(゚)(゚)「さーてベッドの下のエ〇本はと……」

(´・ω・`)「今どきベッドの下にエ〇本隠すような人いないでしょ……悪いけどここは僕の家じゃないよ」

(´・ω・`)「知らない人の家を拝借してるんだ」

彡(゚)(゚)「お前が前住んでた所はやめたんか?」

(´・ω・`)「……前居たところには戻りたくないんだ。あまり良い記憶は無い。多分、君がみたらびっくりするような、おかしな所だよ」

彡(゚)(゚)「あっ……そうなんや」

彡(゚)(゚) (また余計なことを聞いてしまった……昔からの悪い癖や…)

(´・ω・`)「ごめんね、暗い話して。でも、不謹慎かもしれないけど自由な今はすごく楽しいよ」


104: 名無しさん 2024/02/01(木) 21:40:28 ID:LQII
彡(゚)(゚)「おっおう、それじゃまた明日な」

(´・ω・`)「うん、また明日」

彡(゚)(゚)「あーそれと……」

彡(^)(^)「ベッドの下にあったこの快〇天、貰っていくで」

(´・ω・`)「!?…信じられない」


105: 名無しさん 2024/02/01(木) 21:41:01 ID:LQII

彡(゚)(゚)「バッテリーも大量に持ってきたから、スマホも使い放題や」

彡(^)(^)「せや!オ〇ニーしたろ!」

彡(^)(^)「さっき手に入れた新鮮なオカズがあるしな!」

彡(^)(^)「早速…」

彡(゚)(゚)「ファッ!?」

彡(゚)(゚)「大量の〇液がこびり付いてて全部のページがめくれない……!」

彡(゚)(゚)「…」

彡(●)(●)


106: 名無しさん 2024/02/01(木) 21:41:46 ID:LQII

~~~~~~~~
ハー……ン計…

定時……ば

ヒ……的に……海……

そし……生ま…身を……むこ……

恐……ん。全て……同時……失って……開始しま……アダ……影響……抗体……ます。よっ……ダムとE……聖……類は1……かし、禁断の……失せ……植物と……ことになり……新たな……の塔は……役割を……無意味な……地球……生さ……

~~~~~~~~

(´・ω・`;)「うわあああ!!」ガバッ!

(´・ω・`;) ハァ…ハァ…ハァ

(´-ω・`)「…酷い夢だな……」


107: 名無しさん 2024/02/01(木) 21:46:03 ID:LQII
次の日の朝

(´・ω・`)「昨日の夢...なにか引っかかる」

(´・ω・`)「どこかで聞いたことある内容だ...そしてとても重要な気がする」

(´・ω・`)「まあ、考えていてもしょうがないか」

原住民は朝の支度を終え旗のもとに集まる。二人の間ではここが集合場所となっていた。

彡#(゚)(゚)「遅いぞ原カス!」


108: 名無しさん 2024/02/01(木) 21:48:54 ID:LQII
彡(゚)(゚)「今日も図書館へ行くんか?」

(´・ω・`)「うん...とりあえずね」

彡(^)(^)「その前にワイに付き合えや!」

(´・ω・`)「ええ...」

~~~~~~~~~~~



(´・ω・`)「ここは?」

彡(^)(^)「バッティングセンターや!」

彡(^)(^)「電気は通ってないからな、お前がボールを投げるんやで」

(´・ω・`)「玉投げ役のためだけに連れてこられたの...?」


109: 名無しさん 2024/02/01(木) 21:51:02 ID:LQII
(´・ω・`)「行くよー」

(´・ω・`)====◎

彡(゚)((◎=====「おファッ!?」

彡#(゚)(゚)「どこ投げとんねん原カス!」シュッ

(´・ω・`)/◎ パシュッ


(´・ω・`)「・・・・」

(´・ω・`)(なんか懐かしいな...前にもこんなこと...)


110: 名無しさん 2024/02/01(木) 21:53:55 ID:LQII
彡(゚)(゚)「ん?どうしたあくしろよ」

(´・ω・`)「あっごめんごめん」シュッ

彡(゚)(゚)/ カキーン

彡(^)(^)「やっぱやきうは気持ちええわ!」

彡(^)(^)「まあ人がいないから試合はできないけどな!」

(´・ω・`)「試合とかしたことあるんだ」

彡(゚)(゚)「中学の頃野球部やったしな、まあ先輩に穴掘られて鬱になってやめたけど」

(;´・ω・`)「ええ...(困惑)」


111: 名無しさん 2024/02/01(木) 21:58:35 ID:LQII
彡(^)(^)「いやー楽しかったで!」

(´#ω(**)`)「そうだね」

彡(^)(^)「さあて、今夜は何食うかな」

(´・ω・`)「今夜は僕の家に来てよ」

彡(゚)(゚)「お誘いか?ワイの金鉱山、掘れるもんなら掘って見るんやな」

(´・ω・`)「実は見せたいものがあるんだ」

彡(゚)(゚)「無視するなや!」


113: 名無しさん 2024/02/01(木) 22:06:44 ID:LQII
(´・ω・`)「入って、どうぞ」

彡(゚)(゚)「おじゃましまーす」


彡(゚)(゚)「で、見せたいものってなんや?」

(´・ω・`)「これだよ」



彡(゚)(゚)「これは...何や」

(´・ω・`)「カードキーだよ。なぜか僕が持ってた」

彡(゚)(゚)「はえースイカかな」

(´・ω・`)「まあこれだけなんだけどね」

彡(゚)(゚)「こんなもののためにワイを呼びつけたのか!?」

(´・ω・`)「実はさ...前から思ってたことがあって」

(´・ω・`)「一緒に生活しない?」

彡(゚)(゚)「ああ、それはワイも言おうと思ってたで。わざわざお互いの家を行き来するのもめんどくさいしな」

(´・ω・`)「それで...この世界がこうなってしまった理由を、二人で解き明かしたいんだ」

彡(゚)(゚)「なんや急に!」


114: 名無しさん 2024/02/01(木) 22:10:28 ID:LQII
(´・ω・`)「不思議だと思わない?急に人間と動物がいなくなるなんて」

彡(゚)(゚)「確かに不思議やが...謎を謎のままで飲み込んでたわ」

(´・ω・`)「正直、この世界に未来はない。僕の中にあるのはそれに対しての答えだけなんだ」

(´・ω・`)「二人で生活しながらこの世界の謎を解き明かす、冒険みたいでかっこいいでしょ?」

彡(^)(^)「ええな...それ!なんか子供の頃を思い出したわ!」


彡(゚)(゚)「でも、カードキーとそれは何の関係があるんや?」


115: 名無しさん 2024/02/01(木) 22:19:08 ID:LQII
(´・ω・`)「何故か僕があの夜を境に手に入れていたんだ。人為的ななにかが関係しているとしか思えないよ」

彡(゚)(゚)「確かにそうやな」

(´・ω・`)「まあ話はこれくらいにして、今日は僕の家に泊まってよ。明日、二人で生活していく準備をしよう」

彡(^)(^)「ワクワクしてきたわ!」


パチッ


(´-ω-`)「それじゃあ、おやすみー」

彡(-)(-)「ああ、おやすみやで」


~~~~~~~~~

ハ....計....画....


116: 名無しさん 2024/02/01(木) 22:20:32 ID:LQII
次の日

(´・ω・`)「それでねおにいちゃん、そろそろこの街を出た方がいいよ」

彡(゚)(゚)「は?ここには食料も家も今夜のオカズも揃ってるんやぞ?」

(´・ω・`)「オカズはデジタル化すればいいよね。そんなことじゃなくて、いよいよほとんどの店の食糧が腐り始めて、環境が劣悪になってきてる」

(´・ω・`)「僕らは鼻が慣れてるからわからないかも知れないけど、相当な腐臭が漂ってるよ」

彡(゚)(゚)「確かにゴキブリやらハエやらが増えてきたな」

(´・ω・`)「それも問題なんだ。小さな虫だけは何故か残ってるみたいだから、大量発生したら得体の知れない病原菌を感染されかねない」


117: 名無しさん 2024/02/01(木) 22:21:07 ID:LQII
彡(゚)(゚)「でもどこに移転すればええんや?」

(´・ω・`)「とりあえず目をつけているのは公園だよ。それも大きめの。空き地でもいい」

彡(゚)(゚)「ファッ!?不毛の地に住むとかやめてクレメンス!高級マンションの最上階に住もうや!」

(´・ω・`)「エレベーターは止まってるから昇り降りに30分はかかるね。それより、自分たちで食糧を生産し始めた方がいいと思うんだ」

(´・ω・`)「いつまでも缶詰で凌ごうとも思わないしね。新鮮な食物繊維を取らないと体に悪い」

彡(゚)(゚)「お前がきうり食いたいだけやろ」

(´・ω・`)「……」


118: 名無しさん 2024/02/01(木) 22:27:06 ID:LQII
チリンチリン


(´・ω・`)「よし...ここにしようかな」

彡(゚)(゚)「ここは...河川敷?」

(´・ω・`)「よくホームレスが拠点を作ってるところだよ」

(´・ω・`)「ここに畑を作って、自給自足を始めよう」

彡(゚)(゚)「でもワイ...何もわからない」

(´・ω・`)「道具はホームセンターに揃ってる。図書館や書店に行けば多少のノウハウは手に入るさ」

彡(゚)(゚)「まあ頑張るか」


119: 名無しさん 2024/02/01(木) 22:33:04 ID:LQII
3日後

(;´・ω・`)「ふう...やっと完成したよ」

彡()()「」

(´・ω・`)「一応いくつかの野菜畑は完成したね」

彡(゚)(゚)「トマト...トウモロコシ...玉ねぎ...ワイが好きなやつばっかやな!」

(´・ω・`)「トウモロコシは特に重要な穀物だね」

彡(゚)(゚)「って、なんやこのスペース!この袋きうりか!?」

(´・ω・`)「おいしいよねきうり。これが食べられないなんて最近は凄い辛かったよ」

彡(゚)(゚)「こんなゴミ作る暇があったら他の野菜の畑作れや!」

(´・ω・`)「きうりをゴミ...?」

彡(゚)(゚)「100%水や」

(´・ω・`)「心の栄養だよ」


120: 名無しさん 2024/02/01(木) 22:39:58 ID:LQII
(´・ω・`)「家はすぐ近くの比較的きれいな所にしたよ」

彡(゚)(゚)「まあ商店街からは遠いし虫はいなそうやな」

(´・ω・`)「しかも結構リッチだ」

彡(^)(^)「明日から始める新生活...ワクワクが止まらんで!」

(´・ω・`)「この3日間お疲れさま、やっとゆっくり寝られるね」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

EV....の塔.....再生

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(;´・ω・`)「ハッ」

(´-ω-`)「まただよ...」


(続く)


121: 名無しさん 2024/02/01(木) 22:40:31 ID:O9SY
おつ続き期待


122: 名無しさん 2024/02/01(木) 22:40:57 ID:LQII
風邪引いたから明日も9時頃から書くわ
(遅筆で)すまんな


123: 名無しさん 2024/02/01(木) 23:33:06 ID:FpuD
やきうのクズ描写は中々コミカルで面白い
完結まで書いてな


124: 名無しさん 2024/02/01(木) 23:37:46 ID:gWRh
見てたでありがとう


125: 名無しさん 2024/02/01(木) 23:45:00 ID:9QL1
完結するまで見るで


132: 名無しさん 2024/02/03(土) 18:09:37 ID:LPlA
3ヶ月後

(´・ω・`)「野菜も大体実ってきたね。冬に入る前に収穫できそうで良かったよ」

彡(゚)(゚)「台風が来なかったのが救いやな」

(´・ω・`)「試しに完全に成長したやつだけ収穫してみようか」

彡(^)(^)「楽しみやなぁ」


133: 名無しさん 2024/02/03(土) 18:09:55 ID:LPlA
(´・ω・`)⊃「トマトときうり、食べてみようよ」

彡(^)(^)「ほなワイはトマトから頂くで」

彡(゚)(゚)「しっかり冷やしたトマトに粗塩を振ってと…くーたまらんな」

彡(゚)(゚)「王道を征くトマト頂きます」

彡(^)(^)「ウマスギィ!汁が詰まった野菜なんて何ヶ月ぶりや!」

(´・ω・`)「形は悪いけど味は最高だね!」

彡(゚)(゚)「ん?お前きうりそのまま食ってるのか?」

(´・ω・`)「シンプルに塩だけがいちばん美味しいよ」

彡(゚)(゚)「はぁ……脳みそまできうりみたいなやつやな。貸してみぃ」

彡(^)(^) 「きうりを味噌に付けてと…ウマァイ!」

(´・ω・`)「こんなの初めて知ったよ」

彡(゚)(゚)「もろきゅうって言うんやで。まぁ最近の子は知らないか」

彡(゚)(゚)「ちなみに本場はもろみ味噌ってのを使うらしい。生憎手持ちが無いから普通の赤味噌や」


134: 名無しさん 2024/02/03(土) 18:10:16 ID:LPlA
(´・ω・`)「とうもろこしも少し小さいけど取ってきちゃった」

彡(^)(^)「ええやんけ!醤油かけて直火焼きや!」

彡(゚)(゚)/ ジリジリ

ショウユタラー

彡(^)(^)「うほぉ美味そうや!」

彡(゚)(゚) クッチャクッチャ...

(´・ω・`)「…」

彡(゚)(゚)「なんか…あんまりやな」

(´・ω・`)「家庭栽培だし早かったからこんなもんだよ。追い醤油で誤魔化そうね」

彡(゚)(゚)「中々思いどおりにはいかないもんやな」


135: 名無しさん 2024/02/03(土) 18:10:33 ID:LPlA
彡(^)(^)「いやー腹いっぱいや!久しぶりにこんな満足感味わったで」

(´・ω・`)「缶詰ばかりだと体にも心にも良くないね」


136: 名無しさん 2024/02/03(土) 18:10:54 ID:LPlA
彡(゚)(゚)「晩飯は…鍋か?」

(´・ω・`)「やっと野菜が手に入ったからね」グツグツ

彡(゚)(゚)「さっきワイが釣ってきたブラックバスも入れてくれや」

(´・ω・`)「この数ヶ月で随分釣れるようになったね」

彡(゚)(゚)「まぁ趣味みたいなもんやけどな」


137: 名無しさん 2024/02/03(土) 18:11:20 ID:LPlA
彡(^)(^)「ブラックバスは淡白な味やけど食べられないことはない魚やで!」

彡(゚)(゚)「どうしても汚い・臭いイメージが先行しがちやが、そこそこ綺麗な川なら下処理をしっかりすれば美味く食べれるんだとか」

彡(^)(^)「まずは体を水洗いでしっかり泥を落とすんや!」

サカナアライー

彡(>)(<)「ぬわああん疲れたもおおおん!」

彡(゚)(゚)「次に臭みの一番の原因が浮き袋の付け根にある脂肪らしい。ここを切り落とせば下処理OKや」

彡(^)(^)「ワイらは鍋にするからいいけど、絶対に加熱が必要やで!」

彡(゚)(゚)「顎口虫っていう寄生虫が川の魚にはついてるからな」

彡(^)(^)「早速使ってくれや原ちゃん!」

(´・ω・`)「すごい詳しいねおにいちゃん」

彡(゚)(゚)「よぅわからんYouTuberが出してる本が書店にあったんや」


138: 名無しさん 2024/02/03(土) 18:11:37 ID:LPlA
(´・ω・`)「できたよ」

彡(゚)(゚)「ほーん美味しそうやな」

(´・ω・`)「市販の鍋の素を使っても良かったんだけどね。せっかくだから醤油とか調味料で味付けしてみたよ」

彡(^)(^)「うん、おいしい!素材の味がはっきりわかんだね」

(´・ω・`)「ブラックバスもそこまで匂いは気にならないね」

彡(゚)(゚)「それだけのワイの下処理が入念だったってことやな」


139: 名無しさん 2024/02/03(土) 18:11:53 ID:LPlA
(´・ω・`)「残った汁で雑炊作るよー」

彡(^)(^)「最高やんけ!」

彡(゚)(゚)「あーもう腹一杯や」

(´・ω・`)「次の本収穫が楽しみだね」

彡(^)(^)「生きる糧やな!」


142: 名無しさん 2024/02/03(土) 21:31:32 ID:LPlA
次の日の朝

(´- ω・`)「今日も朝から畑の様子を見に行かなきゃ…」

彡(-)(-) ンゴオオオ…ンゴオオオ……

(´・ω・`)「しょうがないなぁおにいちゃんは」



(´・ω ×`) ペシッ

(´・ω・`)「何かにぶつかったような…バッタ?」

(´・ω・`)「あれ、向こうの空の果てに微かに黒いモヤみたいなのが…」

(´・ω・`)「だんだん大きくなってきてる…?」

(´・ω・`)「違う……!あれはモヤじゃなくて……!!!」


143: 名無しさん 2024/02/03(土) 21:31:51 ID:LPlA
(´・ω・`;)「おにいちゃん!早く起きて!」

彡(゚)(-)「ファッ!?ウーン…」

彡#(゚)(゚)「なんやいきなり!殺すぞ!」

(´・ω・`)「それどころじゃないよお兄ちゃん!今すぐ家の窓を全部しっかり閉めて、あらゆる穴を塞いで!」

彡;(゚)(゚)「お、おうなんかようわからんけど分かったやで」


144: 名無しさん 2024/02/03(土) 21:33:30 ID:LPlA
ガラララ カンカンカン!

(´・ω・`)「ふぅ…これで一安心かな…」

彡(゚)(゚)「おいっなんやいきなー

ドドドドドドドドバババババババ!

彡(゚)(゚)「ファッ!?なんや、何かが窓に当たりまくってるで!」

彡(゚)(゚)「!?窓の外!黒い粒が大量に!」

(´・ω・`)「バッタだよ…蝗害が起こってるんだ」

(´・ω・`)「大量発生したバッタが餌を求めて飛び回り、あらゆる物を食い尽くしてしまう災害だよ」

彡(゚)(゚)「ファッ!?そんなの初めて知ったで!」

(´・ω・`)「確かに日本では近年見られていなかったのは事実だ……でも海外ではこれが原因で飢饉がたびたび発生していた」

(´・ω・`)「日本でも明治の初めに記録が残ってるし、最近でもバッタの大量発生自体は観測されていたんだよ」

(´・ω・`)「人が居なくなったのが原因なのか…異常気象か……とにかく最悪のタイミングで発生してしまった」

(´・ω・`)「明日までにはいなくなると思うからそれまで家に居てね」

彡(。)(;)「なんでこんな目に遭うんや…」


145: 名無しさん 2024/02/03(土) 21:34:15 ID:LPlA
次の日
彡(;)(;) 「ウッウッウッ…」

(´・ω・`)「僕らの畑は見事に初期化されたみたいだね。綺麗に食べて行ったもんだよ」

彡(。)(;) 「ワイの畑が……野菜が……」

(´・ω・`)「来年また頑張るしかないね」

彡(゚)(゚)「ファッ!?川はバッタの死体だらけや!」

(´・ω・`)「腐ってるね。絶対に飲まないで」

彡(●)(●)「…」


146: 名無しさん 2024/02/03(土) 21:38:47 ID:LPlA
(´・ω・`)「気を取り直して、海にでもいかない?」

彡(゚)(゚)「海?」

(´・ω・`)「これから探索範囲を広げていこうと思ってね。僕ら以外の人間がいるかもしれないし」

彡(゚)(゚)「まぁ気晴らしにはいいかもな。釣り具持っていこ」

彡(゚)(゚)「ちなみにどうやって行くんや?」

(´・ω・`)「太平洋の方へ行きたいんだけど、自転車かなぁ」

彡(^)(^)「ワイの車で行こうや!」

(´・ω・`)「おにいちゃん車運転できるの!?」

彡(゚)(゚)「ここ数年やってないけど。ま、多少はね?」

(´・ω・`) (不安だ)


147: 名無しさん 2024/02/03(土) 22:50:58 ID:LPlA
彡(^)(^)「フゥゥゥ!↑↑気持ちぃ~!」ブーン

(´・ω・`;)「アクセル全開すぎるよお兄ちゃん!」

彡(^)(^)「人がいながらかっ飛ばし放題やで!」ブーン

(´・ω・`)「結構捨てられた車があるね」

彡(゚)(゚)「せやな、本当に人だけが一瞬で消えたみたいや」

(´・ω・`)「ぶつからないように気をつけてよね」

彡(^)(^)「安心せぇや!」ブーン


148: 名無しさん 2024/02/03(土) 22:51:12 ID:LPlA
3時間後

彡(^)(^)「ついたで!」

(´・ω -`)「オエッ…酔っちゃったよ」

彡(゚)(゚)「しっかし、結局人には会えなかったなぁ」

(´・ω・`)「本当に僕たち以外消え去ったみたいだね」

彡(゚)(゚)「まぁ流石に世界にワイらだけってことは無いやろ」

(´・ω・`)「だと良いけど」


149: 名無しさん 2024/02/03(土) 22:51:30 ID:LPlA
彡(^)(^)「釣りするでー!」

(´・ω・`)「僕はちょっと辺りを散歩してくるよ。何かの手がかりがあるかもしれないからね」

彡(゚)(゚)「マグロ釣ったるから楽しみにしとけや」

(´・ω・`)「しっかし、本当に静かな海だなぁ」

(´・ω・`)「不思議な気分になるよ、こうして1人で浜辺を歩いていると」

(´・ω・`)「あれ?なんだろう何か白いものが……」

(´・ω・`)「!!これは…!まさか…!」


150: 名無しさん 2024/02/03(土) 22:51:40 ID:LPlA
原住民が見つけたのは波打ち際に寄せれられた白骨死体の山であった。

(´・ω・`)「初めてだ、人間の痕跡を発見したのは」

(´・ω・`)「僕らは大事なことを見落としていた」

(´・ω・`)「人間が世界から消えた。でも、死体は無い。しかも、着ていた服などは落ちていない。つまり人間とその周りの付属物が同時にその場から消滅したんだ」

(´・ω・`)「じゃあ核の熱線で焼き殺されたのか?違う、それなら焦げ跡が尽くし、植物が無事なわけがない!」

(´・ω・`)「つまり『人間ごと移動した』んだ!そしてその行先は海だ!」

(´・ω・`)「待てよ!確か夢で…」

ヒ……的に……海……
そし……生ま…身を……むこ……

(´・ω・`)「海だ…よく覚えている。僕は何故か夢の中で、人類消滅の謎の一欠片を知っていたんだ…理由は分からないけど」

(´・ω・`)「早く、お兄ちゃんに知らせないと…!」


151: 名無しさん 2024/02/03(土) 22:52:14 ID:LPlA
彡(^)(^)「ウヒョヒョヒョ入れ食い状態やな!」

彡(^)(^)「アホみたいに釣れるで!こりゃ晩飯が楽しみや!」

(´・ω・`)「お兄ちゃん!全てがわかった!」

ポチャン

彡(゚)(゚)「なんや急に!逃してもうたやんけ!」

(´・ω・`)「人類消滅の方法だよ!あの日、人類はみんな海に行ったんだ!」

彡(゚)(゚)「海……?どういうことや」

(´・ω・`)「浜辺に大量の白骨死体があった。でも今まで僕達は人間の死体を見てこなかったよね?」

彡(゚)(゚)「つまりいなくなった人間は全員海に…?」

(´・ω・`)「そういうこと。つまり誰かが人間を殺して海に投げ入れたか、人間が全員海に入って溺死したってことだよ」

彡(゚)(゚)「ファッ!?」


152: 名無しさん 2024/02/03(土) 22:52:48 ID:LPlA
(´・ω・`)「そして僕は夢の中でそれを知っていたんだ……いや、記憶?」

彡(゚)(゚)「ワイも前からそれは思っていたで。謎のカードキーしかり、特殊な家庭環境しかり、原ちゃんには何か特別なものがある」

(´・ω・`)「僕が特別…そうかもしれない。そもそも、生き残った時点で何か理由があると考えるべきだった」

彡(゚)(゚)「その夢のことは他に何か分からんのか?原ちゃんの過去に何があったんや!」

(´・ω・`)「思い出せないんだ……どうしても、その言葉をどこで聞いたか思い出せないんだよ!」

彡(゚)(゚)「でも、これは大きな前進やで。原ちゃんの過去を掘り起こせば何か答えが見えてくるかもしれん」

(´・ω・`)「そうだね……僕らの探求の謎に大きく近づいた。海に来て良かったよ」


153: 名無しさん 2024/02/03(土) 22:53:26 ID:LPlA
彡(゚)(゚)「……ワイのマッマも、海の中ってことなんやな…」

(´・ω・`)「うん…」

彡(゚)(゚)「そして殺されて海に捨てられたのか、海に入って自殺したのか……後者の可能性が高いと」

(´・ω・`)「多分ね…わざわざ殺してから運ぶのは非効率だし、一晩でできるとは思えない……入水するなんらかの理由があったのかも」

彡(;)(;) 「寒かったやろなぁ……親孝行しとけばよかったわ…」

(´・ω・`)「……」


154: 名無しさん 2024/02/03(土) 22:54:10 ID:LPlA
彡(゚)(゚)「ほな、帰るか」

(´・ω・`)「うん。ガソリンは大丈夫?」

彡(゚)(゚)「行きにたっぷり補充しといたからまぁ持つやろ」


ブロロロロロロ…



(´・ω・`) (僕らの旅は大きな発見があった)

(´・ω・`) (確実に真実には近づいている。でも…考えてしまう)

(´・ω・`) (このまま真実を追求すればするほど、悲しみしか訪れないんじゃないかって…)

夕陽を受けて橙色に染まる海は、まるですべてをかき消すかのように、しきりに表面を煌めかせていた。


155: 名無しさん 2024/02/03(土) 22:55:25 ID:LPlA
今日はここまでや
いよいよ世界の謎に迫るで!
連投規制かけられちゃうからなるべくレスしてクレメンス...


160: 名無しさん 2024/02/06(火) 18:38:15 ID:cgEI
完結するの楽しみにしとるで


161: 名無しさん 2024/02/06(火) 23:13:48 ID:ggOV
彡(゚)(゚)「ほな、まずは話をまとめようか」

(´・ω・`)「うん。まず、人類が消滅した理由は、大量の死体から海に入って溺れたと推測できる」

(´・ω・`)「でもその原因自体は不明、怪電波でも送って洗脳したのか...そして僕とおにいちゃんだけその効果を受けていない」

彡(゚)(゚)「このことから、ワイと原ちゃんにはなにか特別なことがあると考えられるんやな」

(´・ω・`)「たぶんね、今のところ他の人は確認できていない」

彡(゚)(゚)「そしてそれを裏付けるもう一つの根拠が...」

(´・ω・`)「僕のこのカードキーだ」


162: 名無しさん 2024/02/07(水) 00:20:45 ID:KpvE
(´・ω・`)「このカードキーは何故かあの夜を境に手に入れていた。特別ななにかがあるとしか考えられない」

彡(゚)(゚)「しかし原ちゃんは人類消滅前暮らしていた場所のことはあまり覚えていないんやろ?」

(´・ω・`)「そうなんだ...でも夢で聞いたことが現実だとすれば、少しずつ思い出せてはきてる気もする」

彡(゚)(゚)「原ちゃんは夢で『海』についての情報を聞いた...これも根拠の一つや」

(´・ω・`)「そして今...過去のことを思い出そうと必死なわけだ」


168: 名無しさん 2024/02/08(木) 23:53:08 ID:Qg5W
彡(゚)(゚)「このカードキー……一体何に使うんものなんや」

(´・ω・`)「特に情報が無いね…表にはよく分からない数字の羅列、裏には謎のマークが描いてある……蛇かな?」

彡(゚)(゚)「ち〇こやろ」

(´・ω・`)「……」


169: 名無しさん 2024/02/08(木) 23:53:23 ID:Qg5W
(´・ω・`)「まぁこれ以上考えても仕方ないし、夕食にしようか」

彡(゚)(゚)「原ちゃんが何か思い出すまで待つしかないな」

彡(^)(^)「今日はワイが釣ってきた魚で手料理を振舞ったるで!」

(´・ω・`)「ええ、お兄ちゃん料理できるの?」

彡(゚)(゚)「任せろや!」


170: 名無しさん 2024/02/08(木) 23:53:40 ID:Qg5W
彡(^)(^)「出来たで」

(´・ω・`)「これは……」

彡(゚)(゚)「ホイル焼きや。アルミに包んで火に落とすだけでできる、器要らずのサバイバル飯やで」

(´・ω・`)「凄くいい匂い!」

彡(^)(^)「魚の旨味がホイルで閉じ込められてるんや!」


171: 名無しさん 2024/02/08(木) 23:53:57 ID:Qg5W
(´・ω・`)「美味しいよお兄ちゃん」

彡(゚)(゚)「せやろ?」

(´・ω・`)「あれ…この白いのは何?」

彡(゚)(゚)「それは百合根」

(´・ω・`)「ゆりね?」

彡(゚)(゚)「ユリの根っこの部分や。道中で手に入れたやつやで。まぁニンニクみたいな感じやな」

(´・ω・`)「いただきまーす」

(´・ω・`)「…なんか、シャキッともパリッともしない中途半端な歯触りだね」

彡(゚)(゚)「所詮野草だから多少はね?高級料理に使われることもあるんやで」


172: 名無しさん 2024/02/08(木) 23:54:09 ID:Qg5W
(´・ω・`)「前から聞きたいことがあったんだけど」

彡(゚)(゚)「なんや?」

(´・ω・`)「お兄ちゃんの昔の話、もっと教えてよ。ストーカー行為しか知らないし」

彡(゚)(゚)「あれはストーカーじゃなくて純愛やで。ていうか、ワイの話なんか聞いてもしょうもないやろ」

(´・ω・`)「刺激を受けて僕も昔のことを思い出すかもよ?」

彡(゚)(゚)「都合いい理由やな。まぁええわ」

彡(゚)(゚)「長くなるで…」


173: 名無しさん 2024/02/08(木) 23:54:33 ID:Qg5W
15年前

彡(゚)(゚)「」クッチャクッチャ

<おいやきう!クチャクチャうるせぇぞ!

ワイはよくマナーが悪い、空気が読めないと言われ、半ばイジメのようなものを受けていた。

<ふざけんなよやきう!

ドカッボコッ

彡(゚)(゚) (なんでワイは皆にリンチされてるんや……痛い)

当時のワイは、何が悪いか理解することが出来なかった。


174: 名無しさん 2024/02/08(木) 23:54:51 ID:Qg5W
彡(゚)(゚)(なんでワイだけ殴られるんや……)

彡(゚)(゚)「先生、ワイ虐められてます」

教師「はぁ…やきう、お前にも原因があるんじゃないか?何でもすぐイジメだと断定するのはやめなさい」

彡(゚)(゚) (原因があったら殴られてもええんか…?)

親は共働きで話す機会も無い、自分の何が悪いか相談する相手がいなかった。


175: 名無しさん 2024/02/08(木) 23:55:07 ID:Qg5W
ワイはある日とあるネット掲示板に辿り着いた。

彡(゚)(゚)「なんでも実況ジュピター@おーぷん…?」

彡(゚)(゚)「よくわからんけどスレッド?とかいうのを建てれば意見が貰えるんか……?」

彡(゚)(゚)「試しにやってみるやで」カタカタ

「【悲報】ワイ小学生、イジメられている模様」

彡(゚)(゚)「こんな感じでええやろか」


176: 名無しさん 2024/02/08(木) 23:55:31 ID:Qg5W
ピコン
「いかんでしょ」
「あっ、おい待てい。どんな理由があっても虐めるのは悪だぞ」
「イッチ、ワイらが力になるで」

彡(゚)(゚)「なんやこれ…ワイの胸に暖かい何かが……」

彡(;)(;)「涙が…」


180: 名無しさん 2024/02/09(金) 16:43:39 ID:6hZA
>>176
おんJってこんな暖かい場所だったっけ…


177: 名無しさん 2024/02/08(木) 23:59:56 ID:Qg5W
彡(^)(^)「おんjって...いいところやな!」

こうしてワイはネット掲示板に入り浸るようになる。

彡(゚)(゚)「...」ブツブツ

ネットの世界に入り込んだワイは、学校で更に孤立するようになっていった。


J( 'ー`)し「やきうー?今日も学校行かないの...」

彡(゚)(゚)「うっさいわババア!」

J( 'ー`)し「やきう...」


彡(^)(^)「ギャハハハ!」 イキスギィ!>


ワイ、やきうの人生の転落はここからはじまる。

(続く)


178: 名無しさん 2024/02/09(金) 00:01:12 ID:kO4S
短くてすまんな
最終回までのビジョンはできてるし、最後のシーンと道程は途切れ途切れでも書き溜めてあるから失踪だけはしないで!


179: 名無しさん 2024/02/09(金) 12:40:42 ID:IIdu
楽しみに待ってる


182: 名無しさん 2024/02/09(金) 23:58:15 ID:kO4S
そのまま小学校卒業まで、学校にいくことは無かった。

J( 'ー`)し「やきう、卒業式だけでも行きなさい」

彡(゚)(゚)「ああ、わかったで」

ワイは行く気など毛頭なかったが、マッマに対して申し訳ない気持ちもあって、最後だけは行くことにした。

彡(゚)(゚) (な、なんか緊張するやで)

ガヤガヤ

彡(゚)(゚) (み、皆ちゃんとしとる…大人みたいや)

彡(゚)(゚) (やっぱり来るべきじゃ...)

「お!やきうじゃん!」

そこにはかつてワイを虐めたことがある男がいた。


183: 名無しさん 2024/02/09(金) 23:58:48 ID:kO4S
「久しぶりだな!卒業式、来てくれたんだ!」

彡(゚)(゚)「あっ、うん久しぶり」

「おーいみんな!やきうくん来たぞー!」

「やきうくんって不登校だった?」
「久しぶりやきう!」
「一緒に卒業しようぜ!」

彡(;)(;)「み、みんな…」

この時ワイは初めて来てよかったと思った。そして自分は皆にとって必要な人間だと思い込んだ。しかしそれは大きな間違いや。奴らは「卒業式の雰囲気」と「不登校だった子も受け入れる自分」に酔いしれていただけだったのだ。


184: 名無しさん 2024/02/09(金) 23:59:46 ID:kO4S
彡(゚)(゚)「マッマ、ワイ中学からはちゃんと学校通うで」

J( 'ー`)し「本当なのやきう!」

彡(゚)(゚)「ああ、皆に会ったら考えが変わったわ」


185: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:00:00 ID:JaNf
中学校

彡(^)(^)「ワイは皆の人気者やったんやなぁ、中学からは頑張るで!」

ガヤガヤ

彡(゚)(゚)「ワイは…A組か」

彡(^)(^)「おっ!あいつは卒業式でワイのことを最初に歓迎してくれたH君やんけ!声掛けたろ!」

彡(^)(^)「よう!同じクラスやな!よろしくやで!」

H「ん?チッああ」

彡(゚)(゚)「な、なんや素っ気ないな」

彡(^)(^)「あ、あいつは……」

それからワイは声をかけるもみんな素っ気なく、中学でもワイは孤立した。


186: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:04:42 ID:JaNf
彡(゚)(゚)「部活か...野球部に入るか」

ワイは野球が好きだったから、それだけの理由で野球部に入った。

しかし...

彡(。)(;)「はぁはぁ....練習辛すぎる....やめたいなあ」

友達もいない、きつい練習、ワイの精神は限界だった。


187: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:13:17 ID:JaNf
「やきうくん!頑張ってるね!」

彡(゚)(゚)「あっ...先輩」

先輩「あまり無理しないようにね!最近暑くない?」

彡(^)(^)「ハハッまあ...せやけどワイなんてまだまだでやんす」

この先輩だけはワイに話しかけてくれた。気の良い先輩だと、ワイは尊敬していた。

彡(゚)(゚)「先輩は野球も上手いし、フレンドリーで、ほんま凄いわ...」


188: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:18:31 ID:VVtH
やったぜ!続き待ってた


189: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:24:42 ID:JaNf
ある日、ワイは居残り練習をさせられていた

彡(。)(;)「はぁ...居残り練習て...トンボと後片付け一人にやらせるとかほんまやばいで」

彡(゚)(゚)「やっと終わったわ、着替えて帰って淫夢見よ」


-更衣室-


ガチャ


彡(゚)(゚)「あっ、先輩」

先輩「やきうくんこんな遅くまでお疲れ様!」

彡(゚)(゚)「先輩はどうしてこんな時間に?」

先輩「ああ、ちょっとね」




先輩「やきうくんって、いいカラダしてるよね」


190: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:25:00 ID:Qq7T
いじめ展開怖くて見れない…


191: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:27:51 ID:JaNf
彡(゚)(゚)「あっそうですか?自分力なくてバットもまともに振れないんですけどね」

先輩「本当、女の子みたい...」

彡(゚)(゚)「先輩...?」

サワリッ

彡(゚)(゚)「!?」

先輩「・・・」

ワイはこの時の、先輩の後ろの夕焼けを忘れることができない。


192: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:28:04 ID:biol
やっぱりホモじゃないか!


193: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:28:50 ID:Qq7T
やきうのお兄ちゃんなら男でもいけるはず


194: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:28:59 ID:JaNf
彡(●)(●)「・・・・」

彡(●)(●)「・・・・・・・・」

彡(●)(●)「・・・・・・・・・・・・・」

彡(●)(●) (最悪な気分や)


195: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:31:38 ID:JaNf
彡(●)(●) カタカタ

彡(●)(●)「こんな時は...淫夢動画を見れば...いつも笑顔になれた...」

彡(●)(●)「今日も...」


<あっお前さ木村さ

<見たけりゃ見せてやるよ

彡(●)(●)「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」ガッシャーン!

彡(●)(●)「もう!笑えない!!!笑って!!!!!!!!見れない!!!!!!!!!!!」

彡(●)(●)「なんでなんでワイがこんなことに!!!!!!!!!!!」





彡(●)(●)「あああああああああああああああああああ!!!!」


そしてワイは、二度と学校に行かなくなった。


196: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:33:28 ID:JaNf
それから10年以上時を過ごし

ワイは就職もせずたまにバイトで小金を稼ぐ日々

マッマはワイに何も言わなくなった


197: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:33:31 ID:6QOC
このSSスレ長いんだけど三行でまとめてくれね?
始め中終わりって


199: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:36:32 ID:Qq7T
>>197
まだ完結してないから終わりはわからんが
原ちゃんとやきう以外がある日海で溺れて全員死に
原ちゃんがやきうのことを知っておきたいので過去を尋ねてるところ
今は過去パート


200: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:38:03 ID:ZnwT
>>199
197じゃないけどありがとう


201: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:39:13 ID:6QOC
>>199
なんで生きてるんだよ…


203: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:42:29 ID:Qq7T
>>201
なんかその辺を今後解き明かしていくっぽい
人類が溺れた理由に関しては原ちゃんが夢で見たらしい


202: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:40:04 ID:JaNf
彡(゚)(゚)「以上や、これがワイの半生でありすべてや」

(´;ω;`)「うう...」

彡(゚)(゚)「なっ、何泣いとるねん!お前が聞きたい言うたんやろがい!」

(´;ω;`)「だって...お兄ちゃんは自分なりに頑張っていたのに...あまりに可哀想だよ!」

彡(゚)(゚)「まあ...一言で言えば”運が悪かった”んやな」

彡(゚)(゚)「そもそも先輩に狙われたのもワイがいつも一人で行動しとるからやし、いずれ不登校になってたかもしれない」

彡(゚)(゚)「それでもワイを襲った先輩のことは絶対に許さない、ワイは好きなあの子と初めてを迎えたかった。何度もこんな世界を壊したいと思って生きてきた」

彡(゚)(゚)「皮肉にもそれは現に叶ったわけやな」

(´・ω・`)「・・・・・そうだね、僕たちはふたりとも、前の世界を嫌っていたんだ」




204: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:42:36 ID:JaNf
彡(゚)(゚)「それで?」

(´・ω・`)「ん?」

彡(゚)(゚)「何か思い出したか?」

(´・ω・`)「あっ、そうだったね」

彡#(゚)(゚)「オイ!ふざけんなや原カス!今日は玉投げ100回や!」

(´・ω・`)「そんなぁー」



(´・ω・`)(でも、お兄ちゃんのこと、知れてよかったよ...)


そして、人類消滅後、最初の冬が到来した。

(続く)


205: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:43:42 ID:JaNf
今日はここまでや
なんか人増えて嬉しいで!書き込み規制もされなくなったしな!


206: 名無しさん 2024/02/10(土) 00:47:13 ID:Qq7T
応援してるで


209: 名無しさん 2024/02/10(土) 01:18:37 ID:1e7B
ついさっき見つけてざっと読んだけどめっちゃ面白い。
続きが気になりすぎてこの後寝れるかどうかってレベル


210: 名無しさん 2024/02/12(月) 23:01:22 ID:mRi4
彡(゚)(゚)「寒いなぁ」

(´・ω・`)「今年の冬は異常気象と言えるほど寒くなるだろうね。その上人工熱が無くなってるんだ」

彡(゚)(゚)「さっむいなぁ、ソシャゲとか無いかなぁ」

(´・ω・`)「ソーシャルゲームはサーバー依存だからこの世界にはもうないよ」

彡(゚)(゚)「…………さっむいなぁ、JK達が甲子園を目指す青春ソシャゲとか無いかなぁ」

(´・ω・`)「ないって言ってるじゃん。しつこいなぁ」

彡(゚)(゚)「……」


211: 名無しさん 2024/02/12(月) 23:01:54 ID:mRi4
(´・ω・`)「冬ごもりの準備をしなきゃ」

彡(゚)(゚)「言うほどすることあるか?」

(´・ω・`)「食料品とかは溜め込んでおきたいなぁ。あと毛布とか服とか」

彡(゚)(゚)「まぁ一日で終わるやろ」

(´・ω・`)「家に薪暖炉があってよかったよ。物好きな家主だったのかな」

彡(゚)(゚)「最近は流行ってるらしいで」


212: 名無しさん 2024/02/12(月) 23:03:23 ID:mRi4
次の日
彡(>)(<)「ぬわあああ疲れたもおおおん」

(´・ω・`);「薪がこんなに重いなんて知らなかったよ」

彡(゚)(゚)「ホームセンターも結構遠いし、ほんま疲れたで」

(´・ω・`)「今日1日ぐらいはゆっくり休みたい」


ハラハラ


213: 名無しさん 2024/02/12(月) 23:03:34 ID:mRi4
彡(゚)(゚)「あっ……」

(´・ω・`)「雪だ」

彡(゚)(゚)「もうすぐクリスマスか。今年はリア充がどうとか言う必要性も無くなったな」

(´・ω・`)「積もったらいいなぁ」


214: 名無しさん 2024/02/12(月) 23:03:44 ID:mRi4
次の日

(´・ω・`)「お兄ちゃん起きて!」

彡(゚)(゚)「なんや起き抜けに!殺すぞ!」

彡(゚)(゚)「ファッ……」

外には一面の銀世界が広がっていた。

彡(゚)(゚)「綺麗に積もったなぁ」

(´・ω・`)「この時期にここまで積もるなんて珍しいね」


215: 名無しさん 2024/02/12(月) 23:03:57 ID:mRi4
サクサク

彡(゚)(゚)「はえーすっごい深い…」

(´・ω・`)「雪かきしないと(使命感)」

彡(^)(^)「原ちゃんいくで!」シュッ

(´>ω(()`)「うわっ」

彡(゚)(゚)「どうや、ワイのストレートはボファッ!?」

(´・ω・`)「油断したね」

彡(。)(;) 「ひえっ……冷たい」

(´・ω・`)「背中に入っちゃった」

彡(゚)(゚)「ガキの頃よくやられたわ」

(´・ω・`)「お兄ちゃんの過去の話は気が重くなるよ……」


217: 名無しさん 2024/02/13(火) 19:43:50 ID:Ieuj
彡(゚)(゚)「今日はクリスマスやな」

(´・ω・`)「せっかくだしそれっぽいことしようか」

彡(゚)(゚)「せやな、昨年はレスバしてたら終わってたわ」

(´・ω・`)「なんで喧嘩になったの?」

彡(゚)(゚)「クリスマスに『彼女と』なんて書き込む非J民が居て、『それくらいええやろ』擁護派と『態々書き込む理由が無い』排斥派で大論争になったんや」

(´・ω・`)「ええ……おんJ民はみんな彼女無し童貞かと思ってたよ」

彡(゚)(゚)「それは『真実』や」


219: 名無しさん 2024/02/13(火) 19:44:21 ID:Ieuj
(´・ω・`)「チキンが無いよ!」

彡(^)(^)「その点に関してはワイに任せろや」

(´・ω・`)「じゃあ僕はツリーでも持ってくる」




(´・ω・`)「よいしょっと」ドスン

彡(゚)(゚)「なんやデカいツリーやな」

(´・ω・`)「ここの家の屋根裏にあったよ」


220: 名無しさん 2024/02/13(火) 19:44:40 ID:Ieuj
(´・ω・`)「ケーキだけは手に入らないね」

彡(゚)(゚)「しゃーない、卵と牛乳が手に入らないからな」

(´・ω・`)「お菓子だけたくさん持ってきた」ドサッ

彡(゚)(゚)「微妙に賞味期限が心配やが……まぁスナックばかりやし大丈夫やろ」

彡(゚)(゚)「雪……止まないな」

(´・ω・`)「何となく予測はしてたけど正しく異常気象だね」

静まり返った都市を覆い隠すように、雪は降り続いていた。それは静かに風も無く……


221: 名無しさん 2024/02/13(火) 19:45:05 ID:Ieuj
彡(^)(^)「おまたせやでー」

(´・ω・`)「これは……!チキン!?」

彡(゚)(゚)「正確にはフィッシュフライやな。そこらへんの魚を油でカラッとあげてみたで」

(´^ω^`)「最高に美味しいよ!」

彡(^)(^)「せやろ?せっかくのクリスマスやしな」


222: 名無しさん 2024/02/13(火) 19:46:05 ID:Ieuj
彡(゚)(゚)「あっそうだ原ちゃんに」

(´・ω・`)「お兄ちゃんに渡すものが」

彡(゚)(゚)「え?」

(´・ω・`)「え?」

彡(^)(^)「なんや、お互い隠してたんか」

(´・ω・`)「サプライズのつもりだったのに」

彡(^)(^) (´・ω・`)

彡(゚)(゚)「さて……中身は何かな」

彡(^)(^)「ファッ!?新しい釣具やんけ!」

(´・ω・`)「僕のは……なにこれ」

彡(^)(^)「ワイの特選エ〇漫画集や!」

(´・ω・`)「う……うん」


223: 名無しさん 2024/02/13(火) 19:47:04 ID:Ieuj
彡(゚)(゚)「今日は徹夜でマリカ大会やで!」

(´・ω・`)「えっ」

彡(^)(^)「バッテリーも大量に持ってきたしな!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

彡(^)(^)「ワハハ!1位気持ちよスギィ!」

(´・ω・`)「えいっ」シュッ

バチコーン

彡(゚)(゚)「ファッ!?原ちゃん緑甲羅投げるの上手すぎやろ!」

(´・ω・`)「よし!1位になった!」

彡(゚)(゚)「まだまだ巻き返すで!」


224: 名無しさん 2024/02/13(火) 19:47:56 ID:Ieuj
彡(^)(^) (実はここの崖を越えるとショートカットできるんや)

(´・ω・`)「 ほいっ」サンダー

彡(゚)(゚)「ファッ!?」奈落に落下

(´・ω・`)「やったー1位でゴールだ!」

彡(●)(●)「……」


225: 名無しさん 2024/02/13(火) 19:48:48 ID:Ieuj
(´・ω -`)「お兄ちゃん眠いよ」

彡(゚)(゚)「まぁ20回は叩きのめしたし許したるわ」

彡(゚)(゚)「もうすぐ12時やんけ」

(´つω・`)「もう寝ようよ」


226: 名無しさん 2024/02/13(火) 19:49:02 ID:Ieuj
彡(゚)(゚)「それじゃあ……」

(´・ω・`)「メリークリスマス」

ガチャ

彡(゚)(゚)「なんや、今日はえらい楽しい日やったな……人生で1番かもしれん」

彡(゚)(゚)「思えばワイ、家族以外の誰かと一緒にクリスマスなんて無かったわ」

彡(゚)(゚)「また来年も……こうして2人で……」

彡(-)(-) Zzz……


227: 名無しさん 2024/02/13(火) 19:49:32 ID:Ieuj
数時間後

ブルルッ

彡(゚)(゚)「アカン、トイレ行かな」

トントントン

階段を下りると、原ちゃんがリビングにいた

彡(゚)(゚)「どうしたんや、お前もトイレか?」

(´・ω・`)「……」

彡(゚)(゚)「?」

(´・ω・`)「……行かなきゃ」

彡(゚)(゚)「!?」

(´・ω・`)「あっ、ああごめん、そうだトイレだよ」

彡(゚)(゚)「おお、そうか (寝ぼけてるんか?)」


228: 名無しさん 2024/02/13(火) 19:49:58 ID:Ieuj
ワイはこの時の情景を忘れることが出来ない。

静まり返った深夜の冷たいリビングで、原ちゃんとワイがただ2人、古時計が音を鳴らしていた。

ジャー

彡(゚)(゚)「出たで原ちゃん」

(´・ω・`)「……」

彡(゚)(゚)「どうした?」

(´・ω・`)「あっ、うん、行くよ」

彡(゚)(゚)「なんやこいつ(ほな、お休み)」


229: 名無しさん 2024/02/13(火) 19:50:32 ID:Ieuj
~~~~~~~



そして朝起きたら、


原ちゃんの姿が消えていた。



(続く)


230: 名無しさん 2024/02/13(火) 19:51:05 ID:Ieuj
次の次くらいで多分最終回や


231: 名無しさん 2024/02/14(水) 00:11:54 ID:psGK
待っとくで


233: 名無しさん 2024/02/14(水) 00:25:57 ID:nW5L
やきう民のキャラ立てが上手いわ


234: 名無しさん 2024/02/14(水) 00:29:50 ID:Uztt
ここまで全部見たけどイッチ文才あるな、続き気になるわ


237: 名無しさん 2024/02/15(木) 22:40:19 ID:mKwk
彡(゚)(゚)「原ちゃん、どこいったんや?買い出しかな」

数時間後

彡(゚)(゚)「遅いなぁ、どこかで事故にでもあったんかなぁ」

彡(゚)(゚)「でも……昨夜の原ちゃんの様子はただ事では無かったで」

彡(゚)(゚)「クソっ、探しに行くか」

ショッピングモール、ホームセンター、前の家……原ちゃんがいそうなところは全て見て回った。しかし見つからなかった。

彡(;)(;) 「ウッウッ……ワイはまたこの世界で1人になってしまうんか……」

彡(-)(-) (原ちゃん……)


238: 名無しさん 2024/02/15(木) 22:40:54 ID:mKwk
次の日

彡(゚)(゚)「あれ?」

彡(゚)(゚)「カードキーが無くなってる……」

彡(゚)(゚)「これは一昨日の夜無くなったんか?だとしたら……」

彡(゚)(゚)「カードキーを持ち出せるのは原ちゃんだけ……つまり」

彡(゚)(゚)「原ちゃんは『自分の意思でどこかへ行った』んや!」

彡(゚)(゚)「そしてこれはカードキーが使える場所……つまり原ちゃんの過去に関係している場所や!」

彡(゚)(゚)「見えてきたで……クリスマスの夜、原ちゃんは過去のことを思い出したんや……それで、カードキーが必要な所に行かざるを得なかったんや」

彡(゚)(゚)「ワイを勝手に置いていくなんて、とんだ薄情者や……でも、ワイのことなんか視界に入らないくらい、重要なことなんや」

彡(゚)(゚)「今迎えに行くで原ちゃん!」

やきうは当てもなく車を走らせた。その衝動的な行動が無意味だと理解したのは、数時間過ぎてからだった。


239: 名無しさん 2024/02/15(木) 22:41:12 ID:mKwk
彡(゚)(゚)「アカン、もう帰りのガソリンが足りなくなる」

彡(゚)(゚)「……ワイは何をやってるんや。原ちゃんの目的地なんてわかるわけが無いのに……」

その日食べた食事は、今までで1番冷たかった。


彡(-)(-)(でも、ワイは諦めないで、原ちゃん……)

彡(-)(-) Zzz……


240: 名無しさん 2024/02/15(木) 22:41:34 ID:mKwk
~~~~~~~

チリンチリン

彡(゚)(゚)「学校帰りに寄り道したらえらい遠くまで来てしもうた…どこやここ」

彡(゚)(゚)「森が見える……間違えて郊外に来てしまったんか?」


(´・ω・`)


彡(゚)(゚)「…?子供がいる。こんなところに。しかも真っ白な服を着て不気味やで」

キキッ

(´・ω・`)「ねえ、僕と遊ぼうよ」

彡(゚)(゚)「は?なんやこのガキ殺すぞ」

(´;ω;`)「!?」

彡(゚)(゚) (アカン泣きだしたらめんどくさい)「あー分かった、遊んでやる」

(´^ω^`)

彡(゚)(゚)「お前名前なんて言うんや?」

(´・ω・`)「げんじゅうみん…」

彡(゚)(゚)「(チャイニーズかな?) ワイはやきう、中学生や。お前年下やろ、敬意払おうや」

(´・ω・`)「やきうのおにいちゃん!」

彡(゚)(゚)「ははっ、お兄ちゃんなんて呼ばれたの初めてやで。なんか照れるなぁ」

彡(゚)(゚)「ちょうどボールもあるし、キャッチボールでもしよか」

(´・ω・`)「うん!」


241: 名無しさん 2024/02/15(木) 22:42:11 ID:mKwk
彡(^)(^)「いやー遊んだ遊んだ!お前上手いやんけ!」

(´・ω・`)「遊んでくれてありがとう……僕もういかなきゃ」

彡(゚)(゚)「!ワイも忘れてたわ、帰れるかな」

彡(゚)(゚)「まぁなんや、今日はそれなりに楽しかったで、また会ったら遊ぼうや」

タッタッタッ……

彡(゚)(゚) (奥に研究所みたいな白い建物がある……あそこが家なんか?)


242: 名無しさん 2024/02/15(木) 22:42:28 ID:mKwk
~~~~~~~

彡(゚)(゚)「ハッ!」

彡(;)(;) 「そうや、思い出した。ワイは原ちゃんと子供の頃遊んだことがあったんや!なんで忘れてたんや…」

彡(;)(;) 「あの森に、原ちゃんは行ったんや!」


243: 名無しさん 2024/02/15(木) 22:43:10 ID:mKwk
ブロロロロ

彡(゚)(゚)「クソ……ガキの頃記憶やから曖昧やが……確かこの辺りだったはずや」

彡(゚)(゚)「思えば不思議やな、ワイみたいな奴が原ちゃんとすぐ仲良くなれたのも……心のどこかで、あの不思議な思い出があったからかもしれん」



記憶を頼りに走り続けて、1時間



彡(゚)(゚)「あっあっ!あった!ここや!、この森や!」

彡(゚)(゚)「道が狭くてこれ以上車では行けないな」

スタスタ

彡(゚)(゚)「これや……この白い建物、この前で原ちゃんと出会ったんや」

彡(゚)(゚)「看板に『生物研究所』って書いてある……カードキーの裏にあったマークもあるで」

彡(゚)(゚)「……扉が開いてる」


244: 名無しさん 2024/02/15(木) 22:43:41 ID:mKwk
白い廊下を歩くやきうの足音だけがこだましていた。

彡(゚)(゚)「この部屋には……よく分からん書類がある。英語の論文や」

彡(゚)(゚)「ここは暗くて見えないな…懐中電灯持ってきてよかったわ」

パッ

彡(゚)(゚)「ファッ!?」

部屋の中には大量の生物標本が並べられていた。

彡(゚)(゚)「気持ち悪!一体なんなんやこの建物は…」


245: 名無しさん 2024/02/15(木) 22:44:14 ID:mKwk
ガチャ

彡(゚)(゚)「ここって…」

そこには小さな子ども部屋があった。部屋の中には小さいテレビと本棚、ソファなど最低限のものが並べられている。

彡(゚)(゚)「ここってもしかして…」

彡(゚)(゚)「!?」

窓の外には森が広がっていた。そしてその中に不似合いな赤色の建物が建っている。

彡(゚)(゚)「なんやあの赤黒いビルは!怪しすぎるやろ!」

彡(゚)(゚)「あそこに行ってみるやで!」

タッタッタッタッ…


246: 名無しさん 2024/02/15(木) 22:44:49 ID:mKwk
彡(゚)(゚)「……着いた。明らかに異端や」

彡(゚)(゚)「原ちゃんはもしかしてここに……」




「やぁ、来たんだ」




(´・ω・`)「迎えに行こうと思ってたところだよ」

彡(゚)(゚)「お前っ…!?今までどこにいたんや!」

(´・ω・`)「まさかお兄ちゃんが自分でここに辿り着くなんて……予想外だ」

彡(゚)(゚)「オイ!なんなんやここは!生物研究所って何や!お前の故郷はここなんか!」

(´・ω・`)「まぁ、そう慌てないでよ。中に入ってから全部説明する」スッ

ギギィー

彡(゚)(゚) (あのカードキー……)


247: 名無しさん 2024/02/15(木) 22:45:39 ID:mKwk
(´・ω・`)「開いたよ。さぁ入って」

彡(゚)(゚)「一体どういうことなんや!」

(´・ω・`)「どうしてもお兄ちゃんの協力が必要になったんだ」

(´・ω・`)「僕の……いや、僕らの『計画』に」



(続く)


248: 名無しさん 2024/02/15(木) 22:46:14 ID:mKwk
次回で遂に最終回や


249: 名無しさん 2024/02/16(金) 01:06:47 ID:JKfk
えらい急展開やな


250: 名無しさん 2024/02/16(金) 20:20:24 ID:xeYm
9時から始めるわ


251: 名無しさん 2024/02/16(金) 21:08:38 ID:xeYm
彡(゚)(゚)「…中は暖かいな」

(´・ω・`)「空調が完備されているのかな。真冬にはありがたいね」

彡(゚)(゚)「それより早く説明せぇや」

(´・ω・`)「待ってよ、エレベーターが止まってるんだ。頂上まで行く必要がある。登りながら話すよ」

コツコツ コツコツ

ビルの中はほんのりと明るく、暖かい。


252: 名無しさん 2024/02/16(金) 21:09:12 ID:xeYm
(´・ω・`)「何から話そうか……まず、この世界がこうなってしまった原因について教えるよ」

彡(゚)(゚)「過去の記憶が戻ったんか?」

(´・ω・`)「そう……あのクリスマスの夜にね。お兄ちゃんには悪いと思ったけど、性急にここに来なきゃいけなかったんだ」

(´・ω・`)「まず、人類を消滅させたのは日本に拠点を置くとある組織だ。あのカードキーに書いてあったマークがそれだ」

(´・ω・`)「彼らは過激な思想を持った集団だった。宗教と言っても過言じゃない」

(´・ω・`)「環境保全活動家なんて比べ物にならないよ。今の人類社会をリセットして、聖書の様に人類を最初からやり直させる事に強い憧れを抱いていたんだ」

(´・ω・`)「そんなヤツらが海外の協力や独自の違法研究を礎にして、世界一の技術を手に入れたわけだ。表向きはただの遺伝子研究所を名乗ってたみたいだけど」

(´・ω・`)「その技術が詰め込まれたのがこのビル……『生命の塔』と呼ばれている」

彡(゚)(゚)「……生命の塔」


253: 名無しさん 2024/02/16(金) 21:13:19 ID:xeYm
(´・ω・`)「人類を消滅させ一からやり直す……その理想を実現させるモノを作り出すことに成功した」

(´・ω・`)「ウイルスとも寄生虫とも言える。ソレは人から人へと伝わっていく。そしてある時になると……」

彡(゚)(゚)「全員海に向かって進み出す……」

(´・ω・`)「その通り。ハリガネムシに寄生されると水に向かうカマキリみたいに、海に向かって進み続けるんだ。ただ違うのは、自由にその行動を発動させるタイミングをコントロールできるってこと」

(´・ω・`)「ソレを使って人類史を最初からやり直す計画……


人呼んで、『ハーメルン計画』」

(´・ω・`)「ハーメルンの笛吹き男って話あるでしょ?あれから付けられた名前だろうね」


272: 名無しさん 2024/02/20(火) 21:44:31 ID:nIU1
>>253
彡(゚)(゚)「ちょっと待て、話が急すぎて頭に入ってこないで!ていうか、何でお前がそのことを知ってるんや!」

(´・ω・`)「人類をやり直させる……つまり、再び子孫を作るために残らなければいけない人間が必要だ」

彡(゚)(゚)「……お前が」

(´・ω・`)「そう、僕がそれに選ばれた子供だったんだ」

(´・ω・`)「僕だけはソレの影響を受けないように、『抗体』が生み出され、その被検体になった」

彡(゚)(゚)「待て、それならなんでワイが生き残ってる?」

(´・ω・`)「僕は1度だけ施設から脱走して、外部の人と接触したことがある」

彡(゚)(゚)「!もしかして……」

(´・ω・`)「……お兄ちゃんと僕、昔会ったことがあるよね」

(´・ω・`)「多分、それが原因でお兄ちゃんも抗体を手に入れたんだ」

(´・ω・`)「……そのことも思い出した」

彡(゚)(゚)「……」


254: 名無しさん 2024/02/16(金) 21:15:56 ID:xeYm
コツコツ


(´・ω・`)「話を戻そう。施設の職員は僕のことを『アダム』と呼んだ。最初の人類ってことさ……」

(´・ω・`)「それでは子供を作るつがいの相手は何処にいる?」

(´・ω・`)「……これがその答えだ」

彡(゚)(゚)「最上階か?」

(´・ω・`)「入って」


256: 名無しさん 2024/02/16(金) 21:16:48 ID:xeYm
謎の液体がつまったタンクのようなものと、天井に貼りめぐされたコード、巨大な球体が真ん中に据えられている。

彡(゚)(゚)「なんやこれ……」

(´・ω・`)「これが新たな世界の母となる……通称『EVE』」

(´・ω・`)「生物と機械の中間みたいなものだよ……恐ろしい技術だ」

彡(゚)(゚)「これが母になるってどういうことや」

(´・ω・`)「この真ん中のタンクに精子を入れると、受精卵が合成されて子供ができる」

(´・ω・`)「これを使えば、安定して人類復活に十分な子供が作れる。新たな世界の子供達を産む機械だ」

(´・ω・`)「……僕とこの機械で子供を作り人類を復活させる…それが最後の仕事だ」


257: 名無しさん 2024/02/16(金) 21:19:58 ID:xeYm
彡(゚)(゚)「……お前はそれで満足なんか?」

(´・ω・`)「正直、よく分からない。でも、僕が生まれてきた意味…それがこれだったんだ。やらずにはいられなかった」

(´・ω・`)「でも…恐ろしい現実が立ち塞がった」

彡(゚)(゚)「恐ろしい現実…?」

(´・ω・`)「僕は……種無しだったんだ」


彡(゚)(゚)「……」

(´・ω・`)「……」


258: 名無しさん 2024/02/16(金) 21:23:15 ID:xeYm
(´・ω・`)「そこでお兄ちゃんに頼むことにした」

(´・ω・`)「……人類を復活させよう」

彡(゚)(゚)「ワイが…人類を復活させる……」


259: 名無しさん 2024/02/16(金) 21:23:56 ID:xeYm
彡(゚)(゚) (ワイは……)

彡(゚)(゚) (ワイは…何のために)




「おいやきう、お前汚いんだよ!」

「余り事を荒立てないでくれ」

「やきう、学校は?」

「一緒に卒業しようぜ!」

「良い身体してるよね」

「こんな簡単な事も出来ないのか!」



「……お兄ちゃん」



彡(-)(-)「ハハハ……」


260: 名無しさん 2024/02/16(金) 21:24:24 ID:xeYm
彡(゚)(゚)「……」

彡(゚)(゚)「……アホくさ」

(´・ω・`)「!?」



彡#(゚)(゚)「なんでワイがそんなめんどくさい事せなあかんねん!」

彡#(゚)(゚)「そもそも人間なんてクソみたいな奴ばっかりや!永久に絶滅しといてくれ!」

彡#(゚)(゚)「『人類を復活』?やかましい!こんな機械の前でオ〇ニーして射〇なんてできるわけないやろ!」

彡#(゚)(゚)「2人だけの世界の方が生きやすいわ!お前もそう思うやろ原住民!」


261: 名無しさん 2024/02/16(金) 21:25:25 ID:xeYm
(´・ω・`)「僕は…」

彡(^)(^)「お前が生まれてきた理由は『ワイとマリカするため』で決まりや!」

(´・ω・`)「…」

(´^ω^`)「……ふふっ」

(´・ω・`)「……それでも……良いかもしれないね」

彡(゚)(゚)「ほら、さっさと帰ってマリカ大会の続きや!」

(´・ω・`)「……うん!」


262: 名無しさん 2024/02/16(金) 21:25:55 ID:xeYm
外はちょうど日の出だった。赤黒い塔は朝日に照らされて鈍く輝く。


彡(゚)(゚) (ワイの選択はただの逃避なのかもしれない)

彡(゚)(゚) (人類を絶滅させる悪魔なのかもしれない)

彡(゚)(゚) (結局この生命の塔は、永遠にアダムを待ち続けるんや……)




ピクッ


彡(゚)(゚)「?…今、壁が一瞬…」

(´・ω・`)「おにいちゃん何してるの?早く帰ろうよ!」

彡(^)(^)「なんや急にはしゃぎだして!さっきまでの賢者タイムは終わりか?」

彡(゚)(゚) (人類絶滅まであと数十年間)

彡(゚)(゚) (ワイと原ちゃんとなら、きっと楽しく生きていけるはずや)

彡(゚)(゚) (……この、人口が2人になった世界で。)


END


263: 名無しさん 2024/02/16(金) 21:27:03 ID:jscK
今見にきたけどすごい急展開やな


264: 名無しさん 2024/02/16(金) 21:28:52 ID:xeYm
これで終わりや
今まで支援してくれた人達サンガツ!
あと、前スレでは本当にすまんかった

原ちゃんの夢とか細かい会話にも伏線張ってるから良かったら二週目してクレメンス


265: 名無しさん 2024/02/18(日) 00:19:33 ID:L0Oy
久しぶりに戻ってきたら、完結しとるやんけ
面白かったでイッチ


266: 名無しさん 2024/02/18(日) 00:26:48 ID:ZsXT
面白かったけどなんか打ち切り漫画みたいな終わり方やったな
原ちゃんとやきうが元々知り合いだった伏線どこ?やきうだけ感染しなかったのは原ちゃんの取り計らいなんか?


270: 名無しさん 2024/02/20(火) 21:38:42 ID:nIU1
>>266
今更やけど、原ちゃんとやきうが最初に会ったときに「何となくだけどワイのことは『やきうのお兄ちゃん』と呼んだほうがええで」って言ってるのと、原ちゃんがキャッチボールしているときに「懐かしい気がする」って言ってるのが伏線


267: 名無しさん 2024/02/18(日) 00:27:33 ID:ZsXT
でも面白かったでイッチ


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