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昴「マイライフ?」 杏奈「うん」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425485381


212:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 02:16:10.08 ID:kh1QS0Qb0
重役『……以上で、交渉を終了とさせてもらう』



昴「……」

杏奈「……」

昴「……ついに、」

杏奈「……ついに、」



「「一億円プレーヤーだーーーーーーーーーーーーっ!!!!」」





213:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 02:27:35.81 ID:kh1QS0Qb0
昴「交渉と合わせて、去年から3000万増額の年俸1億300万! ついにここまで来たんだな、オレたち……!」

杏奈「難しめの年間目標……達成したから…ね! ……それを抜きにしても、かなりいい成績だったし」

昴「やっべ……ちょっと感動しちゃった。今まで、活躍は出来てもなんだかんだケガや不調でケチのついたシーズンばかりだったしなー」

杏奈「機会に恵まれなかったから、ホールド数は普通……だけど。12球団のセットアッパーで、3本の指に入る成績だと…思うよ?」

昴「嬉しい……本当嬉しい……。永吉よくがんばったよ~マジで……!」

杏奈「うん。杏奈も、すごく嬉しい……!」

214:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 02:40:27.95 ID:kh1QS0Qb0
昴「ところで、このモードって20年分がプレーできる限界だったよな? 確か今9年目だから、これでだいたい半分ってことなんだな」

杏奈「そうだけど……それが、どうかしたの?」

昴「ん? いや、永吉の野球人生まだまだこれからだし、これに満足しないで来季もがんばらねーと、って」

杏奈「! ……昴さんの言う通り。先は長いし、これだけで立ち止まっていられない…ね!」

昴「そうそう。一年目の頃に目標にしてた藤浪や大谷は、二桁勝利何度も達成してまだ永吉の上にいるんだし……」

杏奈「うん…」

杏奈(……あの頃は、杏奈が昴さんにこういうことを言ってたけど……)

昴「……杏奈? オレの言ってること、聞こえてるかー?」

杏奈「なんでもない…。ちょっと、懐かしくなっただけ……だよ」

215:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 03:00:38.34 ID:kh1QS0Qb0
杏奈「それで……引退した選手は栗山、西岡、バルディリス…自由契約は大野、田島、松田……って感じ、だね」

昴「現実だと今シーズン活躍してる選手ばかりか」

杏奈「そろそろ、各チームの主力も架空選手に代わってきてるし……ね。西武の藤尾と、DeNAの藤尾なんかは、成績的にレギュラー張ってるみたい……だよ」

昴「藤尾か……。もう一人いたと思うんだけど、レギュラーの壁は厳しいんだな……」

杏奈「それと、阪神に残ってる奥居は控えで一軍にいる…みたい。能力的には便利屋のオールラウンダー……かな」

昴「へぇ。それより、早くFA見てキャンプ行こうぜ」

杏奈「ん。今進める……ね」カチャカチャ

昴「さーて、今年は誰がどの球団……に…………」





『菅野 読売ジャイアンツ→北海道日本ハムファイターズ』





昴「………………………………」

杏奈「……昴さん? 昴さん!?」

216:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 03:10:25.29 ID:kh1QS0Qb0
永吉

10年目(2022) 148 B70 C61 スラ4 フォーク3 カット3

ノビ5 キレ・クイック・回復・安定度4 重い球 逃げ球、闘志、低め○





昴「……さ、キャンプだキャンプだ。他球団のことを気にする余裕なんてオレたちにはないからな」

杏奈(……よくわからないけど、さっきのことには触れないでおこう……)

杏奈「ねえ昴さん。杏奈、一つ提案があるんだけど…聞いてくれる?」

昴「なに?」

杏奈「あのね……。……永吉に、先発をやらせてみたらどうかな、って……」

昴「おー、なるほど先発転向かー。……って先発!? なんで!?」


217:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 03:13:05.13 ID:LcqKZBvAO
菅野が日ハム……

218:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 03:19:02.72 ID:kh1QS0Qb0
杏奈「まず、ウチの先発陣がひどすぎる…。スタミナC越えが三人しかいないローテーションなんて、ロクに回るはずがない……でしょ?」

昴「や、それはわかるけどさぁ。でも、どこでも投げられる永吉がリリーフから抜けると今度はそっちがガタガタになるぜ?」

杏奈「……でも、単純にイニング数で考えると、先発の方がリリーフ時に比べて倍近く投げる事になる…でしょ?」

昴「あー……。つまり、永吉が先発になれば、永吉以外の投手が投げるはずのイニング数はそれだけ少なくなるってことか」

杏奈「そう。それに……目立った補強もないウチじゃ、他の何かを大きく変えないと、きっと優勝できない。それどころか、Aクラス入りまで怪しくなるかも…だよ?」

昴「でもなぁ……。そうすると、却ってもっとチーム状況が悪化するような気がするしなぁ……」

杏奈「…………」

219:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 03:29:13.31 ID:kh1QS0Qb0
杏奈「……ごめんね、昴さん。正直に言うと、杏奈、中継ぎ以外の永吉が見たいだけなの……かも」

昴「どういうこと?」

杏奈「昴さんの言う通り、オリックスの投手陣は、永吉がぎりぎりの所で均衡を保ってくれるから回ってるんだと…思う」

杏奈「でも杏奈、それが少し……イヤ、なんだ。なんていうか、便利屋の永吉が、チームのための犠牲になってるみたいで……」

昴「……オレは、そんなことないと思うけどな。永吉っつーか……少なくとも、オレは好きでオリックスの中継ぎプレイ楽しんでるよ」

杏奈「うん……それもわかってる。だから、これは、杏奈のわがまま。杏奈は……先発で、自分のペースで投げる永吉を見てみたいだけ…だから」

昴「…………」

220:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 03:34:08.92 ID:kh1QS0Qb0
昴「……とりあえず、キャンプは球速中心に鍛えるぞ? どこで投げるにしても、役に立つステータスだし」カチャカチャ

杏奈「……うん。いいと思う」

昴「わかった。球速練習球速練習っと……」カチャカチャ

杏奈「……」

昴「…………」

杏奈「……」

昴「…………」カチャカチャ

杏奈「………………」

221:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 03:43:59.43 ID:kh1QS0Qb0
杏奈(杏奈の……ばか。初めから決めてたことで、昴さんもそれで楽しんでるのに……自分のわがままだけ言って……)

昴「……なー杏奈」カチャカチャ

杏奈「……なに、かな?」

昴「起用法変えてもらうのって、投手コーチと監督のどっちに連絡すればよかったっけ?」

杏奈「!! ……昴さん、杏奈の提案、聞いてくれるの……!?」

昴「や、まぁ。オレも永吉が先発でどこまでやれるか興味あるし、それに、何年もやってきてるのにこの能力でずっとリリーフってのもヘンかな……って」

杏奈「ありがとう……昴さん…!」

昴「礼なんていらないって! つーか杏奈のゲームで一緒に遊んでるんだし、これくらい普通だろ?」

杏奈「それでも、ありがとう……なの!」

昴「? ま、杏奈がそう言うなら、素直に受け取っておくけどさ」 


222:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 04:00:08.53 ID:kh1QS0Qb0
昴「でさ、実際先発としての永吉ってどこまでイケると思う?」

杏奈「……ひいき目無しで、10勝はかたいと思う……。……スタミナは並だけど、変化球と特殊能力に恵まれてるし…コントロールも高いから、安定して投げられるんじゃ……ないかな」

昴「二ケタか……それができたら、鳥羽と並んで一気にウチの大黒柱になるなぁ」

杏奈「そうじゃないと困るし……ね。リリーフの時は、そのくらい働いてたわけだし……」

昴「ま、去年はパリーグ屈指のセットアッパーだったからな! そうじゃないと困るな」

杏奈「一応、参考までに聞くけど……。…若手時代の下積みを無視すると、中継ぎから先発転向したのって、リアルじゃ誰がいる……の?」

昴「セットアッパーから転向っていうと、オレが知ってるのでは山口や浅尾くらいかな。ちょっと違うけど、今年じゃ西村健太郎もその予定らしいぜ」

杏奈「へぇ、結構いるんだ……ね。それなら、永吉も大丈夫そう……かな」

昴「全部、シーズンが始まってからのお楽しみだけどな。まずはこの1年、投げ通すことからでしょ」

杏奈「そうだね。……がんばれ、永吉!」

223:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 04:04:34.97 ID:kh1QS0Qb0
杏奈「……ところで、その人たちって先発で成功した……の?」

昴「あ? あー……」

杏奈「?」

昴「なんていうかな、その……」

杏奈「……昴さん?」

昴「えぇっ、と……」





昴「……大丈夫! 永吉ならきっとやってくれるよ!」

杏奈(きゅ、急に不安になってきた……!)

224:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 04:05:48.22 ID:kh1QS0Qb0
今ごろ菅野選手は明日(今日)の先発に備えてスヤスヤ眠っていることでしょう。ここまで読んでくださってありがとうございました

それでは

225:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 11:45:21.59 ID:8yt0S0PvO

226:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/05/19(火) 23:11:27.23 ID:vsDRTc1Uo
ここで先発転向とは…面白い展開だ

228:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/25(木) 01:30:17.35 ID:vUM/BvCK0
一か月以上更新遅れて本当にすいませんでした。保守ありがとうございました
 
それでは、永吉が先発転向した10年目のシーズン開幕から投下開始です

229:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/25(木) 01:39:10.23 ID:vUM/BvCK0
昴「さーて、シーズン開幕だぜ! 先発になった永吉がどんなピッチングするのか楽しみだな~」

杏奈「……昴さん。ほ、本当に先発転向して大丈夫だったのかな…?」

昴「やってみなきゃわかんねーだろっ。摂津みたいに沢村賞獲得した投手もいるし、多分大丈夫だって!」

杏奈「そうだといいけど……ってあれ?」カチャカチャ



コーチ『おい永吉! お前、今日は先発だぞ!』



杏奈「……杏奈たち、シーズン開幕から早送りとかしてない…よね?」

昴「……ああ」

230:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/25(木) 01:46:05.87 ID:vUM/BvCK0
昴「いくらゲームだからってプロ入団後初先発試合が開幕戦ってなんだよそれ! 野球漫画に出てくる超大型新人か!?」

杏奈「多分、基礎能力が高いせいでローテーションの順番が前の方になったんだと思う…。……それでもこれは予想外、だけど」

昴「あー、でもこうなったら永吉を信じるしかないよなぁー。もしかしたら、8回1失点とかにまとめてくれるかもだし」

杏奈「とりあえず、試合開始……っと」カチャッ



永吉『出番だ!!』シャキーン!



昴「先発だと出番早いな。……当たり前か」

杏奈「……うん」

昴「……」

杏奈「……」

昴「……んん?」

杏奈「えぇ……?」

231:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/25(木) 01:53:03.33 ID:vUM/BvCK0
昴「まさかの、9回完封……!」

杏奈「しかも二桁奪三振……!」

昴「おまけに球数93球とか、これ完全にフィクションの成績だろ……」

杏奈「……まあ、ゲームだから……」

昴「と、ともかく。永吉のやつ、このまま投げ続けたら凄い投手になっちゃうんじゃないか?」

杏奈「…それはまだわからないけど。でも、可能性は見せた……ね」

昴「早送り早送り! これ、マジでタイトル狙えるレベルまで投げられるかもだぜ!」

杏奈「……ん。了、解」カチャカチャッ

232:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/25(木) 02:04:31.69 ID:vUM/BvCK0
昴(それからというもの、永吉は投げては抑え、投げては抑え、しかも中継ぎ時並みのハイペースで三振の山を築き上げた)

杏奈(たまにはKOされることもあったけど……。……防御率は高水準の数字を保ち、オールスターにもファン投票1位で選ばれた)

昴(幸いなことに、シーズン中はケガをすることもなかった)

杏奈(開幕投手に選ばれたそのまま、エースとしてオリックスのローテーションを守り抜いた)

昴(先発としてはスタミナに難があるものの、球数を節約できているためか完投・完封の数も上々なもので)

杏奈(シーズン前に考えた通り、投手陣全体の負担イニングは大きく軽減することが……できた)

昴(そんなこんなで、シーズン終了時には初の個人タイトルもゲットした!)

杏奈(……MVPは逃したものの、いきなり沢村賞を獲得したりと、杏奈たちの想像した以上の成績を収めた……よ)

昴「……そして、」

杏奈「そんな永吉のいる、オリックスの最終順位は……」



昴「……圧倒的大差の!」



杏奈「最下位、だね……」

233:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/25(木) 02:13:25.46 ID:vUM/BvCK0
昴「いや、仮にも去年Aクラスだったのにぶっちぎりの最下位はおかしいだろ……。何が悪かったんだ……?」

杏奈「最多勝投手と本塁打王をようしても最下位になったどこかの球団みたい……だね」

昴「やっぱり、野球は個人じゃなくてチームスポーツだったってことか……。わかってはいたけど、嫌な形で思い知っちゃったなぁ」

杏奈「永吉が悪いのか、単純に運が悪かっただけなのか」

昴「去年のAクラス入りが奇跡的に噛み合っただけなのかもよ」

杏奈「……っていうか、それ以前にチームの地力が……ね」カチャカチャ

昴「チーム成績が真っ赤だな……。奪三振以外の投手成績がリーグワーストだ」

杏奈「……はぁ」

昴「……あぁ~」

234:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/25(木) 02:15:58.57 ID:vUM/BvCK0
2022年度


永吉 個人成績:2.14 14勝5敗(.737) 25登板 185投球回 187奪三振 6完投 4完封 WHIP:1.15


獲得タイトル:最優秀防御率・奪三振王・沢村賞・ベスト9



日本シリーズ進出チーム(★がついているのはシーズン1位じゃなかったチーム)

セ:ヤクルト★ パ:日ハム★ 


日本一:日ハム(4-0 MVP:中田翔)


235:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/25(木) 02:26:58.72 ID:vUM/BvCK0
昴「えぇ~……。これ、結構むなしさが凄いな……」

杏奈(虚脱感のあまり昴さんの日本語がおかしくなってる)

昴「いや、これ……。いや、オレが実際この状況になったら感じ方違うのかもだけど、これはなぁ……」

杏奈「……えと、たとえばの話だけど、リアルでも『弱い球団がイヤだ』っていうので移籍しちゃう選手とか……いるの?」

昴「オレが野球に詳しくなる前の話だけど、『優勝できる球団に行きたい』って言って、弱小球団から巨人やソフトバンクみたいな強豪にFA移籍した選手はいるって聞いたよ」

昴「その反対で、弱小球団に所属したまま記録達成して、チーム愛を嬉しそうに語った大投手とかもいるけどな」

杏奈「へぇ……そうなんだ」

昴「てか、なんで杏奈はそんなこと聞くんだ?」

杏奈「永吉なら、ここでどうするのかな……って思って」

昴「えー?」

236:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/25(木) 02:38:48.15 ID:vUM/BvCK0
昴「……あ、そっか! 一軍でプレイし続けて10年経つし、このオフでFA権行使できるのか!」

杏奈「永吉の能力と成績なら、まず間違いなくオファーは来る……よ。昴さん、どうする……?」

昴「どうするってなぁ。……このままオリックスを強くしたいって気持ちも、強い球団に行って勝ちまくってみたいって気持ちも両方あるんだよな」

杏奈「ちなみに、杏奈は、セーブデータを二つに分けて両方やるっていうのは反対……だよ」

昴「それは、元からそうだろ。オレたちが操作してる永吉は一人なんだし、そんなの考えてもなかったぜ」

杏奈「……じゃあ、昴さんはどうしたいの? 残るか、移るか…」

昴「う~~~ん……。……って杏奈、まさかオレ一人に決めさせる気か?」

杏奈「杏奈は、正直どっちでもいいと思ってるから。どっちを選んでも、嫌なことと嬉しいことが両方起きると思う……よ?」

昴「うぁぁ~! そう言われるとなおさら悩むよなぁ~!」

237:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/25(木) 02:46:59.07 ID:vUM/BvCK0
昴「……」

杏奈「……」

昴「……仮にオリックスに残ったとして、チーム全体が強くなれる見込みはどれくらいあると思う?」

杏奈「……運次第だと、思う。永吉がこのまま10年間活躍したとして、何度かはAクラス入りできると思うけど……」

杏奈「ある程度揃った人数の若手が成長したり、強い新戦力が何人も移籍してくるくらいじゃないと……優勝とかは無理、かな……」

昴「そっか……。まあ、そういうもんだよな……ゲームでも」

杏奈「……うん」

昴「……よし、決めたぜオレは! あまり悩み続けても意味ないしさ!」

杏奈「……どうするの?」

昴「オレ……じゃない。永吉は、このシーズンオフで……」

238:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/25(木) 02:48:53.60 ID:vUM/BvCK0


昴「FA移籍を宣言するよ!」



杏奈「……ん! わかっ…た!」


239:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/25(木) 02:51:14.35 ID:vUM/BvCK0
今回分終わりです。読んでくださってありがとうございます

今日は贔屓がとんでもない負け方したのでとても疲れました。中継ぎが安定しないとチームの士気も思わしくならないものですねぇ

240:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/25(木) 03:07:37.00 ID:dOJnY/vSO
おつ

241:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/25(木) 12:33:42.98 ID:aGTMJpb/o
おつおつ

242:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/02(木) 01:31:08.33 ID:D0uvEFa30
昴「……」カチカチ



『>FA権を行使する!
 
  FA権は行使せず残留』



昴「えいっ」カチッ

杏奈「これで、FA宣言は確定……だね」

昴「あとはオファーを待つだけか。……チームのエースがFAするって言ったのに、監督とちょっと会話があるだけってなんか寂しいな」

杏奈「こんなもの……だよ。奥居とか、昔からプレイヤーの移籍になんの反応もしてくれないし」

昴「奥居か。クビにはなってないと思うけど、あいつまだ阪神にいるのかな?」

杏奈「あとで見てみたら? ……それより昴さん、オファー、来たみたい…だよ」

昴「おっと。オファーが来たのを教えてくれるのも監督か。どれどれ……」カチャカチ

243:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/02(木) 01:42:07.76 ID:D0uvEFa30
昴「えーと……ソフトバンク:2億

       巨人:2億1000万

       阪神:2億

       中日:2億2000万

       ヤクルト:2億1000万

       オリックス:1億9000万 か」



昴「これって全部一年間の年俸……だよな? 複数年契約とか、背番号の約束とかは……」

杏奈「ない、よ」

昴「なんじゃそりゃ。ペナントモードだとそういうの交渉してたのに、マイライフだとできないのかよ……」

杏奈「うん。むり」

昴「えぇ……? オレの記憶だと、昔のマイライフは、自分から条件提示はできないけどオファーには年数とか背番号とかの契約が球団から出されてたと思うんだけど……」

杏奈「多分、簡略化されたんだと思う。杏奈的には、ちょっと寂しいかも」

昴「オレもだなー。そりゃそこまで重要じゃないことかもしれないけど、昔にできたことは今でもできるようにしといて欲しいって思う」

杏奈「それはともかく……。……昴さん、どの球団にする?」

昴「うーん……」

244:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/02(木) 01:55:44.76 ID:D0uvEFa30
杏奈「杏奈は……SBとオリックス以外のどれかがいい、かな」

昴「ああ、オレも。今の永吉が、元いたセリーグにどれだけ通用するか確かめてみたいし」

杏奈「で、残り四つからの絞り込みだけど。……昴さん、どのチームがどれくらい強いか……わかる?」

昴「えっ、どうだろう……? ……パに来てから日シリの結果でしか知らないけど、セリーグってわりと拮抗してるイメージがあるんだよな」

杏奈「杏奈も……同じ印象だよ。正直、この四球団だったらどこに行っても同じくらい楽しめる……と思う」

昴「どうしよっかなー……。……とりあえず、風呂入ってから決めない? もうこんな時間だしさ」

杏奈「……ダメ。この画面だと、セーブできないし」

昴「そんなっ。……よし、わかった!」

245:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/02(木) 02:10:57.06 ID:D0uvEFa30
昴「中日にしようっ! 永吉は岩瀬と同じフォームだし、古巣の阪神相手に投げさせてみたいし!」

杏奈「ヤクルトと巨人…は? フォームはともかく、阪神相手に戦うならこの二球団でも」

昴「……」

杏奈「……」

昴「……いや、なんかさ……」

杏奈(……昴さん、まさか)


~~~~~


『どうせだし、搾れるだけ搾り取ってみようぜ!』


『今回は防御率の方面から攻めていってみるかー……』


『はい交渉確定』


『おかしい……』


~~~~~


昴「条件が同じなら、ちょっとでも多く年俸くれるとこに行きたいかな、って……」

杏奈(マイライフでの経験を経て、『銭闘士』としての志に目覚めてる――!?)

246:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/02(木) 02:25:39.84 ID:D0uvEFa30
昴「まあ、稼ぎすぎても困るってことはないし? ほら、こういうのって、永吉をそれだけ評価してくれてるってことでもあるから」

杏奈(わかるよ昴さん……。ゲームでお金や資源を増やすのって、すごく楽しいよ……ね…)

昴「……あ、まだ決定ボタン押してなかった。中日に移籍確定して……っと」カチカチ

杏奈「……昴さん。セーブしたら、一緒にお風呂にしよう……ね」

昴「うん。てか、さっきオレがそう言ったんだけど」

杏奈「杏奈の家広くないし……お風呂場の場所わかるでしょ? 先、行ってる…ね」

昴「お、おう」



昴(なんでだろう。さっき、オレに対する杏奈の目が妙に優しかった気がする……)

247:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/02(木) 02:38:13.18 ID:D0uvEFa30
杏奈「背中流す…ね」ザバーッ

昴「ふぁっ。……別に、オレが客側だからってそこまでしなくてもいいのに」

杏奈「……一応、おもてなし、ってことで」サワサワ

昴「っておいっ。なんで急にオレの肩さすってんだよ!?」

杏奈「あっ! ごめん……なさい。……野球好きの昴さんの肩、どうなってるのかなって気になって…つい」

昴「へー。……なら、オレは杏奈の髪が触ってみたいかなー……とか」

杏奈「? どうし、て…?」

248:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/02(木) 02:48:30.92 ID:D0uvEFa30
昴「実は、オレも少し気になってたんだよね。杏奈の髪、ロングなのにサラサラで女の子っぽいし……」

杏奈「そう、かな…」

昴「普段ならこういうの言うと気持ち悪いけど、今、風呂場だし……? 杏奈がオレの肩触るなら、オレは杏奈の髪の毛を……なんて」

杏奈「……いいよ、そのくらい。というか、杏奈が昴さんに触って欲しい……くらい」

昴「へっ!?」

杏奈「あ、やっ、今のはっ、昴さんさえよければ杏奈の髪洗うの手伝って欲しいってことであって……!」

昴「……杏奈」

杏奈「……あっ」ピクッ

昴「杏奈……」

杏奈「昴、さん……っ!」ドキドキ







昴(このあとめちゃくちゃ)

杏奈(おさわりした)

249:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/02(木) 03:09:17.35 ID:D0uvEFa30
昴「ふぅ……」

杏奈「杏奈、のぼせたかも……」

昴「長風呂になっちゃったな……なんか、ゴメン」

杏奈「…気に、しないで。杏奈と昴さん、お互いに納得し合ってああなったんだし……」

昴「ああ。……で、どうする? またマイライフの続きやるか?」

杏奈「あまりやり続けても飽きるし……ね」

昴「えーっと……あっ、太鼓の達人あるじゃん!」

杏奈「……やる? タタコンも、ちゃんとある……よ」

昴「やる! わぁー、誰かとこれやるのって何気に小学校んとき以来かも……」

杏奈「お風呂のあとは疲れるけど……しょうがない、ね」

昴「早く電源入れて! 一緒に765の曲演奏しようぜ!」

杏奈「……うんっ!」







杏奈(このあとめちゃくちゃ)

昴(合奏した)

250:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/02(木) 03:13:32.20 ID:D0uvEFa30
ここまで読んでいただきありがとうございました。次回の投下から中日ドラゴンズ編が始まります

来年のFAでは、日ハムの大野が贔屓球団に来てくれたらいいなと思ったり……思ったり……思ったり……

251:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/07/02(木) 04:08:39.65 ID:Ne3RVZ8SO