1: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:15:19.24 ID:SPcq7UGx0.net
僕はこの丘の上では一番年寄り
(´・ω・`)「老木ってやつだね」
ここに来た頃は周りにも仲間が沢山いたんだけど、もうずっと独り
(´・ω・`)「あの時もだったな」
今日は、僕が体験した忘れられない話をしよう
そうあれは今日みたいによく晴れた日だった
(´・ω・`)「老木ってやつだね」
ここに来た頃は周りにも仲間が沢山いたんだけど、もうずっと独り
(´・ω・`)「あの時もだったな」
今日は、僕が体験した忘れられない話をしよう
そうあれは今日みたいによく晴れた日だった
2: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:15:35.13 ID:SPcq7UGx0.net
~3か月前~
ん…
(´・ω・`)「もう朝か…」
ん…んあ…
(´・ω・`)「今日は鳥がうるさいな」
ん…
(´・ω・`)「鳥にしては変な鳴き声…」
ん…
(´・ω・`)「もう朝か…」
ん…んあ…
(´・ω・`)「今日は鳥がうるさいな」
ん…
(´・ω・`)「鳥にしては変な鳴き声…」
3: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:15:51.79 ID:SPcq7UGx0.net
( ´ん`)「ん…んあ…」
真っ赤でまんまるい風船だった、僕に引っ掛かっている
( ´ん`)「大空に羽ばたきたい…」
(´・ω・`)「君、誰?」
( ´ん`)「宇宙まで飛んでいくはずだったのに…」
(´・ω・`)「ちょっと、無視しないでよ」
( ´ん`)「ん?んあ…」
(´・ω・`)「やあ」
( ´ん`)「んあ…こんにちは…」
これが彼との出会いだった
真っ赤でまんまるい風船だった、僕に引っ掛かっている
( ´ん`)「大空に羽ばたきたい…」
(´・ω・`)「君、誰?」
( ´ん`)「宇宙まで飛んでいくはずだったのに…」
(´・ω・`)「ちょっと、無視しないでよ」
( ´ん`)「ん?んあ…」
(´・ω・`)「やあ」
( ´ん`)「んあ…こんにちは…」
これが彼との出会いだった
4: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:16:07.89 ID:SPcq7UGx0.net
(´・ω・`)「僕は木だけど名前は原住民」
( ´ん`)「変な名前…」
(´・ω・`)「どっかの変なカラスがつけたんだよ、君の名前は?」
( ´ん`)「名前は…ない…」
(´・ω・`)「そうなんだ」
彡(゚)(゚)「お?風船やん、突いたろ!」
(; ´ん`)「んあ…割れ…割れる…」
(´・ω・`)「やめなよ、お兄ちゃん」
彡(゚)(゚)「あ?風船は突っつく物やろ」
(; ´ん`)「危なかった…」
( ´ん`)「変な名前…」
(´・ω・`)「どっかの変なカラスがつけたんだよ、君の名前は?」
( ´ん`)「名前は…ない…」
(´・ω・`)「そうなんだ」
彡(゚)(゚)「お?風船やん、突いたろ!」
(; ´ん`)「んあ…割れ…割れる…」
(´・ω・`)「やめなよ、お兄ちゃん」
彡(゚)(゚)「あ?風船は突っつく物やろ」
(; ´ん`)「危なかった…」
6: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:16:23.78 ID:SPcq7UGx0.net
僕はこのカラスをお兄ちゃんと呼んでいる
ある時罠にかかって怪我をして僕の所に辿り着き
傷を癒すためにしばらくここにいた時に何故かそうなった
お兄ちゃんは変なカラスだ
何が変かというと、この辺は開発が進み鳥や動物達は遠くへ行ってしまった
だけどお兄ちゃんは度々ここにやってくる
(´・ω・`)「お兄ちゃんはどうしてここへ来るの?」
彡(゚)(゚)「ん?ここは球場への通り道なんや、せやから羽休めに止まってやってるんやで」
(´・ω・`)「ふーん」
ある時罠にかかって怪我をして僕の所に辿り着き
傷を癒すためにしばらくここにいた時に何故かそうなった
お兄ちゃんは変なカラスだ
何が変かというと、この辺は開発が進み鳥や動物達は遠くへ行ってしまった
だけどお兄ちゃんは度々ここにやってくる
(´・ω・`)「お兄ちゃんはどうしてここへ来るの?」
彡(゚)(゚)「ん?ここは球場への通り道なんや、せやから羽休めに止まってやってるんやで」
(´・ω・`)「ふーん」
9: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:16:39.35 ID:SPcq7UGx0.net
彡(゚)(゚)「ほんで、こいつは誰や?」
(´・ω・`)「名前は無いんだって、つけてあげようよ」
( ´ん`)「んあ…カッコいいのがいい…」
(´・ω・`)「うーん…」
彡(゚)(゚)「嫌カスでええんちゃう」
(; ´ん`)「ん…んあ…」
(´・ω・`)「それじゃ可哀想だよ、けんもうくんとか良いんじゃない?」
( ´ん`)「んあ!」
彡(゚)(゚)「ほーん、まぁなんでもええわ」
(´・ω・`)「名前は無いんだって、つけてあげようよ」
( ´ん`)「んあ…カッコいいのがいい…」
(´・ω・`)「うーん…」
彡(゚)(゚)「嫌カスでええんちゃう」
(; ´ん`)「ん…んあ…」
(´・ω・`)「それじゃ可哀想だよ、けんもうくんとか良いんじゃない?」
( ´ん`)「んあ!」
彡(゚)(゚)「ほーん、まぁなんでもええわ」
11: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:16:56.70 ID:SPcq7UGx0.net
僕らは不思議と仲良くなっていった
本当に、時が過ぎるのが早かった
毎日飽きもせず、冗談を言い合っていた
お兄ちゃんも毎日ここに来るようになった
本当に、時が過ぎるのが早かった
毎日飽きもせず、冗談を言い合っていた
お兄ちゃんも毎日ここに来るようになった
13: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:17:12.70 ID:SPcq7UGx0.net
最初のうち、けんもうくんは空を飛びたいとずっと言っていた
( ´ん`)「今日も空が綺麗だなぁ…」
彡(゚)(゚)「原住民が木を揺らせばええんちゃう?」
(´・ω・`)「よし、やってみるよ」
僕はけんもうくんが飛んでいってしまうのが嫌で手加減して枝を揺らした
( ´ん`)「んあ…取れない…」
彡(゚)(゚)「よっしゃ!ワイがくちばしで取ったろ!」
お兄ちゃんが解こうとした糸は心なしか余計に絡まったような気がした
( ´ん`)「まぁいいか…」
けんもうくんは文句を言わなかった
( ´ん`)「今日も空が綺麗だなぁ…」
彡(゚)(゚)「原住民が木を揺らせばええんちゃう?」
(´・ω・`)「よし、やってみるよ」
僕はけんもうくんが飛んでいってしまうのが嫌で手加減して枝を揺らした
( ´ん`)「んあ…取れない…」
彡(゚)(゚)「よっしゃ!ワイがくちばしで取ったろ!」
お兄ちゃんが解こうとした糸は心なしか余計に絡まったような気がした
( ´ん`)「まぁいいか…」
けんもうくんは文句を言わなかった
14: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:17:28.18 ID:SPcq7UGx0.net
けんもうくんはだんだん空を飛びたいと言わなくなった
( ´ん`)「ここにいるほうが楽しい…」
彡(゚)(゚)「せやな、ずっとおったらええんや」
僕はけんもうくんが毎日空を切なそうに眺めていることに知らないふりをしながら
(´・ω・`)「ここが一番だよ」 と言っていた
(ヽ´ん`)「うん」 けんもうくんはそう言ったのを聞いて僕は嬉しかった
終わりがないことなんてない
僕は知ってたはずだったのに
( ´ん`)「ここにいるほうが楽しい…」
彡(゚)(゚)「せやな、ずっとおったらええんや」
僕はけんもうくんが毎日空を切なそうに眺めていることに知らないふりをしながら
(´・ω・`)「ここが一番だよ」 と言っていた
(ヽ´ん`)「うん」 けんもうくんはそう言ったのを聞いて僕は嬉しかった
終わりがないことなんてない
僕は知ってたはずだったのに
15: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:17:44.60 ID:SPcq7UGx0.net
まだ10日しか経ってないのに
日に日にけんもうくんがしぼんでいくのが分かった
(´・ω・`)「けんもうくん、スリムになったね」
彡(゚)(゚)「ほんまやwモデルになれるんちゃうか?」
僕たちは冗談を言うしかなかった、誰かの口から悲しいとか、寂しいとか言わせないかのように
(ヽ´ん`)「減量成功…モテモテ…」
けんもうくんも冗談を返してくれた
なんて赤が似合うんだろう 僕はけんもうくんをみるたびに思った
日に日にけんもうくんがしぼんでいくのが分かった
(´・ω・`)「けんもうくん、スリムになったね」
彡(゚)(゚)「ほんまやwモデルになれるんちゃうか?」
僕たちは冗談を言うしかなかった、誰かの口から悲しいとか、寂しいとか言わせないかのように
(ヽ´ん`)「減量成功…モテモテ…」
けんもうくんも冗談を返してくれた
なんて赤が似合うんだろう 僕はけんもうくんをみるたびに思った
17: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:18:00.98 ID:SPcq7UGx0.net
けんもうくんが小さくなっていく事に触れないまま日は過ぎた
ある日、夕食(ゴミ漁り)から慌ててお兄ちゃんが帰って来た
彡;(゚)(゚)「おおおおおお前ら!今日の夜は嵐らしいで!!」
(´・ω・`)「え…」
(ヽ´ん`)「んあ…?」
嵐なんて滅多にこないのに…僕はけんもうくんが飛んでいってしまうという不安や焦りで震えた
(ヽ´ん`)「寒いの…?」
(´・ω・`)「ううん、大丈夫だよ」
そう、大丈夫僕が守る
ある日、夕食(ゴミ漁り)から慌ててお兄ちゃんが帰って来た
彡;(゚)(゚)「おおおおおお前ら!今日の夜は嵐らしいで!!」
(´・ω・`)「え…」
(ヽ´ん`)「んあ…?」
嵐なんて滅多にこないのに…僕はけんもうくんが飛んでいってしまうという不安や焦りで震えた
(ヽ´ん`)「寒いの…?」
(´・ω・`)「ううん、大丈夫だよ」
そう、大丈夫僕が守る
18: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:18:19.61 ID:SPcq7UGx0.net
すぐにお兄ちゃんは街に戻り、紐やら針金やら持って来た
彡(゚)(゚)「よっしゃ!これで大丈夫やで!」
そう言ってお兄ちゃんはけんもうくんを僕にくくりつけ始めた
(ヽ´ん`)「んあ…」
(ヽ;ん;)「ありがとう…」
けんもうくんは泣いていた、けんもうくんがここに来て初めて泣いているのを見た
僕はけんもうくんが泣いているのを見て、笑っていてほしいと強く思った
彡(゚)(゚)「よっしゃ!これで大丈夫やで!」
そう言ってお兄ちゃんはけんもうくんを僕にくくりつけ始めた
(ヽ´ん`)「んあ…」
(ヽ;ん;)「ありがとう…」
けんもうくんは泣いていた、けんもうくんがここに来て初めて泣いているのを見た
僕はけんもうくんが泣いているのを見て、笑っていてほしいと強く思った
19: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:18:35.29 ID:SPcq7UGx0.net
彡(゚)(゚)「なんや嵐の前に大洪水やんけ」
(´・ω・`)「あんまり、うまいこと言ってないよ」
(ヽ´ん`)「んあ…」
けんもうくんが笑う お兄ちゃんが笑う 僕も笑う
嵐なんか来ないんじゃないかと思うくらい3人で笑う
(´・ω・`)「あんまり、うまいこと言ってないよ」
(ヽ´ん`)「んあ…」
けんもうくんが笑う お兄ちゃんが笑う 僕も笑う
嵐なんか来ないんじゃないかと思うくらい3人で笑う
21: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:18:51.54 ID:SPcq7UGx0.net
風が強くなって来た
(´・ω・`)「お兄ちゃんは避難しなくていいの?」
彡(゚)(゚)「当たり前やろ 第一お前の下のほうが安全や」
(ヽ´ん`)「びくともしない…」
雨が降って来た
(´・ω・`)「二人とも濡れてない?」
彡(゚)(゚)「なんや、マッマかお前は!」
(ヽ´ん`)「大丈夫…」
まだ話していられるくらいだった
まだまだ話していたかった
(´・ω・`)「お兄ちゃんは避難しなくていいの?」
彡(゚)(゚)「当たり前やろ 第一お前の下のほうが安全や」
(ヽ´ん`)「びくともしない…」
雨が降って来た
(´・ω・`)「二人とも濡れてない?」
彡(゚)(゚)「なんや、マッマかお前は!」
(ヽ´ん`)「大丈夫…」
まだ話していられるくらいだった
まだまだ話していたかった
23: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:19:07.92 ID:SPcq7UGx0.net
本格的な嵐は僕たちを呑み込んでいく
お兄ちゃんはけんもうくんを必死に押さえ付ける
僕は二人が飛ばされないように必死に庇う
何枚葉が飛んでいこうが、枝が折れようが関係なかった
けんもうくんがどこかに行ってしまわないように
ただそれだけだった
お兄ちゃんはけんもうくんを必死に押さえ付ける
僕は二人が飛ばされないように必死に庇う
何枚葉が飛んでいこうが、枝が折れようが関係なかった
けんもうくんがどこかに行ってしまわないように
ただそれだけだった
25: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:19:25.62 ID:SPcq7UGx0.net
(ん`)「―――――!」
嵐の轟音の中、けんもうくんは何か言っていたような気がした
(ん`)「―――――!」
何を言っていたのか、本当に言っていたのか、僕にはわからない
(ん`)「―――――!」
わからない
嵐の轟音の中、けんもうくんは何か言っていたような気がした
(ん`)「―――――!」
何を言っていたのか、本当に言っていたのか、僕にはわからない
(ん`)「―――――!」
わからない
27: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:19:41.19 ID:SPcq7UGx0.net
朝になった 空は快晴
ん…んあ…
(´-ω・`)「朝か…」
んあ…んあ…
(´・ω・`)「なんか聞いた事あるな」
彡;(゚)(゚)「原住民!嫌カスが!!」
隣にいたはずのけんもうくんがいない 紐や針金が巻き付いているだけだった
(;´゚ω゚`)「どこどこどこどこ?けんもうくん??」
ん…んあ…
(´-ω・`)「朝か…」
んあ…んあ…
(´・ω・`)「なんか聞いた事あるな」
彡;(゚)(゚)「原住民!嫌カスが!!」
隣にいたはずのけんもうくんがいない 紐や針金が巻き付いているだけだった
(;´゚ω゚`)「どこどこどこどこ?けんもうくん??」
28: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:19:57.04 ID:SPcq7UGx0.net
(ん`)「んあ…下…」
地面には昨日の半分以下になったけんもうくんがいた
彡(゚)(゚)「今行くで!」
お兄ちゃんがくちばしでくわえ、昨日の場所に戻ってくる
(;´・ω・`)「けんもうくんしっかりしてよ!」
(ん`)「二人のおかげ…ありがとう…」
顔はすっかりしぼんでしまっていたけど
けんもうくんは笑った
地面には昨日の半分以下になったけんもうくんがいた
彡(゚)(゚)「今行くで!」
お兄ちゃんがくちばしでくわえ、昨日の場所に戻ってくる
(;´・ω・`)「けんもうくんしっかりしてよ!」
(ん`)「二人のおかげ…ありがとう…」
顔はすっかりしぼんでしまっていたけど
けんもうくんは笑った
29: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:20:13.25 ID:SPcq7UGx0.net
お兄ちゃんが不意に思いついたように言う
彡(゚)(゚)「あ!そうや、空を飛びたいって言うてたやろ!ワイが連れてったるわ!!」
(´・ω・`)「良いアイディアだね!行っておいでよ」
(ん`)「ん…んあ!」
僕はけんもうくんに空を飛んでほしかった
けんもうくんはいつになく輝いていた
もうまんまるな風船ではないが、綺麗な赤だった
台風一過の空に負けないくらい鮮やかで
太陽に負けないくらい真っ赤な
彡(゚)(゚)「あ!そうや、空を飛びたいって言うてたやろ!ワイが連れてったるわ!!」
(´・ω・`)「良いアイディアだね!行っておいでよ」
(ん`)「ん…んあ!」
僕はけんもうくんに空を飛んでほしかった
けんもうくんはいつになく輝いていた
もうまんまるな風船ではないが、綺麗な赤だった
台風一過の空に負けないくらい鮮やかで
太陽に負けないくらい真っ赤な
30: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:20:30.32 ID:SPcq7UGx0.net
(´・ω・`)「…」
あれ?こんなに静かだったっけ、独りって
こんなに寂しくて不安だったかな
(´・ω・`)「…早く帰ってきて」
無意識に言葉が出ていた
あれ?こんなに静かだったっけ、独りって
こんなに寂しくて不安だったかな
(´・ω・`)「…早く帰ってきて」
無意識に言葉が出ていた
31: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:20:46.38 ID:SPcq7UGx0.net
(ん`)「ただいま…」
彡(゚)(゚)「帰ったで~」
(´・ω・`)「おかえり」
2人の顔は満足そうだ
けんもうくんはお兄ちゃんとの短い旅をたくさん話してくれた
自分が飛び立った小学校をまた見たこと
お兄ちゃんが滅茶苦茶に飛ぶから少し目が回ったこと
大空を飛ぶという夢が叶ったこと
どの話をしているけんもうくんも輝いていた
彡(゚)(゚)「帰ったで~」
(´・ω・`)「おかえり」
2人の顔は満足そうだ
けんもうくんはお兄ちゃんとの短い旅をたくさん話してくれた
自分が飛び立った小学校をまた見たこと
お兄ちゃんが滅茶苦茶に飛ぶから少し目が回ったこと
大空を飛ぶという夢が叶ったこと
どの話をしているけんもうくんも輝いていた
32: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:21:02.64 ID:SPcq7UGx0.net
(ん`)「でも…」
(´・ω・`)「え…?」
彡(゚)(゚)「こいつ、事あるごとに原住民にも見せたい原住民にも見せたいって言うんやで」
こんなことを言われるとは思っていなかった
僕のわがままだと思っていたのに
(´・ω・`)「え…?」
彡(゚)(゚)「こいつ、事あるごとに原住民にも見せたい原住民にも見せたいって言うんやで」
こんなことを言われるとは思っていなかった
僕のわがままだと思っていたのに
33: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:21:18.52 ID:SPcq7UGx0.net
(ん`)「ここに来てから上ばかり見ていた…でも、分かった…」
(ん`)「大木は空に近い…ここは大空…」
(ん`)「鳥になって飛ぶ事も出来た…」
(ん`)「2人がいる、3人でいるここの景色が一番…」
しおれていてもけんもうくんの表情と赤は鮮やかだった
(ん`)「大木は空に近い…ここは大空…」
(ん`)「鳥になって飛ぶ事も出来た…」
(ん`)「2人がいる、3人でいるここの景色が一番…」
しおれていてもけんもうくんの表情と赤は鮮やかだった
34: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:21:34.46 ID:SPcq7UGx0.net
(ん`)「二人ともボロボロ…ごめん…」
昨日の嵐のせいで僕の葉は半分以上落ち、お兄ちゃんも羽や足、くちばしがボロボロだった
(ん`)「ありがとう…ありがとう…」
けんもうくんは何度もありがとうと言った
たくさん言いたかった、感謝の言葉や、今までの思い出
そして何より、元気なうちに大空を飛ばせてあげられなかったことを謝りたかった
でも僕らは言葉が出せなかった
僕は最後にけんもうくんが笑ったのをみた
(ん^)「ありがとう」
昨日の嵐のせいで僕の葉は半分以上落ち、お兄ちゃんも羽や足、くちばしがボロボロだった
(ん`)「ありがとう…ありがとう…」
けんもうくんは何度もありがとうと言った
たくさん言いたかった、感謝の言葉や、今までの思い出
そして何より、元気なうちに大空を飛ばせてあげられなかったことを謝りたかった
でも僕らは言葉が出せなかった
僕は最後にけんもうくんが笑ったのをみた
(ん^)「ありがとう」
35: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:21:50.80 ID:SPcq7UGx0.net
()「…」
彡(゚)(゚)「お前の隣に埋めたるわ」
(´・ω・`)「うん…」
彡(゚)(゚)「笑ってたな」
(´・ω・`)「うん…」
彡(;)(;)「楽しかったな」
(´;ω;`)「うん…」
お兄ちゃんが土にしおれた風船を埋めてくれた
夕日が世界を真っ赤に染めていた
彡(゚)(゚)「お前の隣に埋めたるわ」
(´・ω・`)「うん…」
彡(゚)(゚)「笑ってたな」
(´・ω・`)「うん…」
彡(;)(;)「楽しかったな」
(´;ω;`)「うん…」
お兄ちゃんが土にしおれた風船を埋めてくれた
夕日が世界を真っ赤に染めていた
36: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:21:55.19 ID:7iq6TVKX0.net
なにこれほんと悲しい
37: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:22:07.57 ID:SPcq7UGx0.net
けんもうくんは笑顔のほかに、もう一つ置き土産をしていった
数週間後、けんもうくんを埋めた場所に真っ赤な花が咲いたのだ
(´・ω・`)「綺麗だな」
あの日の夕日のような、けんもうくんのような真っ赤な花
(´・ω・`)「昨日のように思い出すよ」
思い出はこれでおしまい
僕の下にはまだ赤い花がさいている
数週間後、けんもうくんを埋めた場所に真っ赤な花が咲いたのだ
(´・ω・`)「綺麗だな」
あの日の夕日のような、けんもうくんのような真っ赤な花
(´・ω・`)「昨日のように思い出すよ」
思い出はこれでおしまい
僕の下にはまだ赤い花がさいている
38: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:22:24.53 ID:SPcq7UGx0.net
あれ以来、お兄ちゃんはあまりここに来なくなった
思い出して悲しいのだろう
ただ、一週間前に突然現れた、あの嵐のときのように慌てて
彡;(゚)(゚)「お前聞いたか!!?」
(´・ω・`)「うん、たぶん知ってる」
彡(゚)(゚)「なんで…なんでや!」
(´・ω・`)「しょうがないんだ、もう年寄りだしさ」
彡(;)(;)「畜生…畜生!ゴミ処理場なんて…」
思い出して悲しいのだろう
ただ、一週間前に突然現れた、あの嵐のときのように慌てて
彡;(゚)(゚)「お前聞いたか!!?」
(´・ω・`)「うん、たぶん知ってる」
彡(゚)(゚)「なんで…なんでや!」
(´・ω・`)「しょうがないんだ、もう年寄りだしさ」
彡(;)(;)「畜生…畜生!ゴミ処理場なんて…」
39: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:22:40.56 ID:SPcq7UGx0.net
(´・ω・`)「お兄ちゃんにとってはご飯食べ放題じゃないか」
彡(;)(;)「アホか!ワイはグルメなんや、ゴミなんぞ食わんわ!」
(´・ω・`)「あはははw」
ああ、そうだ、けんもうくんに言いそびれた言葉を言おう
(´^ω^`)「楽しかった、ありがとう」
彡(;)(;)「アホか!ワイはグルメなんや、ゴミなんぞ食わんわ!」
(´・ω・`)「あはははw」
ああ、そうだ、けんもうくんに言いそびれた言葉を言おう
(´^ω^`)「楽しかった、ありがとう」
40: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:22:56.74 ID:SPcq7UGx0.net
けんもうくんのように笑えたかな?
(´・ω・`)「もう罠にかかったりしないでよ」
彡(゚)(゚)「当たり前やろ、そんなヘマせんわ」
お兄ちゃんもまた、同じ気持ちだったんだろう
彡(゚)(゚)「ほな…またな」
(´・ω・`)「うん…またね」
僕の言葉にふっと笑ってお兄ちゃんは飛んでいった
あの時と同じように赤をくわえて
(´・ω・`)「もう罠にかかったりしないでよ」
彡(゚)(゚)「当たり前やろ、そんなヘマせんわ」
お兄ちゃんもまた、同じ気持ちだったんだろう
彡(゚)(゚)「ほな…またな」
(´・ω・`)「うん…またね」
僕の言葉にふっと笑ってお兄ちゃんは飛んでいった
あの時と同じように赤をくわえて
42: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:24:37.79 ID:OLvGWZl90.net
ええやん
51: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:30:12.27 ID:hdYOHQor0.net
いい話やんけ
55: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:32:51.19 ID:7iq6TVKX0.net
ぐうかなしい
48: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:28:45.72 ID:6G+5fE3vp.net
冒頭的に考えて原ちゃんまだ生きてるやろ?
50: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:30:03.34 ID:7iq6TVKX0.net
>>48
>>37で思い出話はおしまいいうとるやろ
引っこ抜かれる前に思い出を振り返ってるんや
>>37で思い出話はおしまいいうとるやろ
引っこ抜かれる前に思い出を振り返ってるんや
52: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:31:41.38 ID:6G+5fE3vp.net
>>50
ほんまや・・・悲しいなあ
ほんまや・・・悲しいなあ
54: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:32:21.80 ID:pnP69T530.net
書籍化できそうな出来やな
45: 風吹けば名無し@\(^o^)/ 2015/09/24(木) 15:25:43.72 ID:f9EesJ1C0.net
絵本にしよう
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